猫好きにはたまらない美術展 「あそぶ浮世絵 にゃんとも猫だらけ」開催中

 

毎週金曜日は、県外のお出かけ情報。

12/3(日)まで宮崎県宮崎市「宮崎県立美術館」で開催中。「あそぶ浮世絵 にゃんとも猫だらけ」のご紹介。

宮崎県立美術館 学芸課 平田智美さんに話を聞いた。

 

浮世絵とは、主に江戸時代から明治時代に多く描かれた絵画のジャンル。

それまで、絵と言えば公家や武士などしか手に入れられないものだったが、浮世絵は多くが版画だったので庶民でも手に入れることができ、広く普及した。

 

浮世絵というと、美人画をイメージする方もいらっしゃるだろう。

実は、美しい女性と一緒に、猫が描かれた作品がたくさんある。というのも、浮世絵師の歌川国芳は、無類の猫好き。

擬人化した猫が人間さながらに生活する様をユーモラスに表現すると、浮世絵の世界に猫ブームが起きたんだとか。

 

今回は、優美な女性と猫が競演を見せる美人画、奇想天外な化け猫図、子どもたちのためのおもちゃ絵など、「猫だらけ」の浮世絵版画145点を展示。

 

 

「代表的なものとしては、東海道五十三次で有名な歌川広重の、“名所江戸百景 浅草田甫酉の町詣”があります。浅草の遊郭から見える富士山など美しい風景と、それを窓辺で眺める愛らしい猫の姿が印象的な作品です」と平田さん。

 

猫好きで知られた歌川国芳が、歌舞伎の演目にもなっている「化け猫騒動」の場面を描いた作品では、ちょっと怖い化け猫や、ほっかむりをかぶって踊るかわいらしい化け猫などが、当時の人気歌舞伎役者とともに描かれている。

 

平田さんによると、今回の見どころの一つが、子どものための浮世絵「おもちゃ絵」。

猫が人間のようにお風呂に入ったり、長屋で暮らしたりする様子が描かれた作品を多数展示していて、まさに、“猫だらけ”の空間となっているらしい。

 

番組内で「温泉に入っている猫、お茶飲んでいる猫などが描かれ、猫好きでなくても楽しめそう」と、悦ちゃんも話していました。

 

芸術の秋。ぜひ、ご家族そろって浮世絵の世界に触れてみては。

 

 

観覧料は、一般 700円 /  小・中学生と高校生は400円、未就学児は無料。

開館時間は午前10:00 ~夕方6:00、 休館日は毎週月曜日、11/24(金)も休館日。

詳しくは、0985-20-3792  【宮崎県立美術館】まで。

 

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