TOYOTA街角ステーション「菓子工房タニヤマ」

今週もお聞き頂きまして、ありがとうございました。
トヨタ街角ステーションレポーターの鶴園直子です。
ドライブ途中におすすめの、おいしいテイクアウトグルメをご紹介しました。
今回は、今が旬のフルーツを使った、秋にぴったりのスイーツです。
今回伺ったのは、日置市伊集院町徳重2丁目。
日置市消防本部消防署の目の前にお店を構えるお菓子屋さん「菓子工房タニヤマ」です。


お店の創業は大正12年!
今年で96年になる老舗のお菓子屋さんです。
店内には、
3代目のお父さんが手掛ける和菓子と、

4代目の息子さんが手掛ける洋菓子が、



常時50種類ほど、年間通すと350種類が並ぶそうです。
何といっても看板商品は、伊集院名物「伊集院まんじゅう」。
今も昔ながらの木製の型で、1つ1つ型抜きして作られています。

良く目にするの白い伊集院まんじゅうはもちろんですが、
きな粉味やチョコ味、
ほんのりピンク色のいちご味などバラエティ豊かなものがそろっているのも、
こちらの特徴だと思います。

そんな数あるお菓子の中で、
この時期、常連のお客様が心待ちにしているお菓子があるそうなんです。
それは、4代目のご主人谷山純也さんが手掛ける「アップルパイ」です。

修業時代は、
お菓子の本場フランスやルクセンブルグで経験を積んだというご主人が作りだすアップルパイは、
私の想像をはるかに超えていく、何ともさわやかなアップルパイでした。
まずは見た目。
良く見かけるアップルパイは、砂糖で煮詰めたりんごが、パイ生地に包まれている形だと思うんですが、
こちらはパイ生地の上に、スライスしたりんごを敷き詰めてある、
いわゆるフランス風の田舎風アップルパイといったところでしょうか。
直径8㎝ほどの丸いパイ生地の器の中に、
アーモンドクリームをしぼって、
その上にソテーしたりんごがのせて、焼き上げたものです。
こちらのアップルパイのおいしさの秘密。
それはやはり主役のりんごにあるでしょう!
使うのは、北信州産の紅玉という品種のりんごのみです。

紅玉は、身が固くて酸味があり、煮崩れしにくいそうなんです。
実際にフレッシュな紅玉を食べさせて頂いたんですが、
身がちょっと固めだけどとてもジューシーで、
香りがすごく良くて、酸味がしっかりあって、
そのままでもとても美味しいりんご。
この紅玉を8分の1にカットして、
それにシナモンシュガーをまぶして1晩おくそうなんです。
そうすると、りんごからおいしい水分が出てきます。
この状態から、
出てきた水分がなくなるまで、こげるぎりぎり手前の状態まで、じっくりソテーします。
こうすることによって、
味が凝縮され、りんごのおいしいところを全部、
余すことなくりんごに閉じ込めることができるのだとか。
だから、谷山さんのアップルパイは、
キャラメルのような香ばしさの中に、
すっきりとりんごの酸味と、
りんごの果肉感があって、
とてもさわやかなアップルパイなんです。
酸味を大事にしているというのが、谷山さんのこだわりの1つです。
もう1つの秘密は、パイ生地!

パイ生地は上質な国産バターを使用して、
食べた時の食感を考えて、パイの折り方を他の商品と変えて層を作っています。
ぼろぼろとしたパイ生地ではなくて、ざくざくしているけど食べやすいパイ生地。
次の日までざくざくです。
鉄板に染み出てきた余計な油分が、
生地に戻らないようにしっかり取り除くという、このひと手間で、
バターの芳醇な香りはありながら、脂っこくない、
軽い食感のパイ生地に仕上がっています。
はぁ・・・、思い出したらまた食べたくなってきました。
今が旬の北信州産の紅玉を使った、さわやかで上品なアップルパイ。
ぜひ紅茶と一緒に1度、味わってみて下さい。
合いますよ~♪
<場所>  日置市伊集院町徳重2丁目。県道37号伊集院日吉線沿い。
お店の目の前に、日置市消防本部消防署があります。
<営業時間> 朝8時半~夜8時。
<定休日> なし
<お値段> 340円(サイズの大きい15㎝のホールは2200円)
<お問合せ> 099-273-0567

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