鹿屋の「天照窯」、岩田鉄山さんに聞く
『薩摩焼フェスタ』の実行委員の皆さんにお話を聞いた1週間。
最終日は、薩摩焼協同組合理事の岩田鉄山さんにうかがった。
岩田さんは、実は三重県伊勢市生まれ。
福岡にある九州産業大学でクラフトデザインを専攻し、
陶磁器・木工・プラスチック・金属・ガラスなどを使ったテーブルウェアのデザインを学んだ。
そんな芸術家の卵が惹かれた女性は、同じ美術科で洋画を学んでいた現在の奥様だった。
奥さんの故郷、鹿屋市を第二の故郷と決めた岩田さん。
岩田さんが作品づくりをする鹿屋の「天照窯」は、
伊勢神宮に祀られている天照大神から名前をいただいたという。
作品の数々を薩摩焼フェスタの会場で見たえっちゃん曰く、岩田さんの作風は大きく分けて2種類あるそうだ。
一つは“銀彩”の作品。錫で出来ているかのような銀色が特徴的だ。
その色はプラチナを焼き付けることで生み出され、陶器なのに金属的に見えるのが面白い。
また、部分的に土の質感を残すことで、見た目とは裏腹に陶器ならではの温かみも感じられる。
もう一つは、思わず目を引く“カラフル”な作品。
布目という技法で土の柔らかさを表現しつつ、そこにインパクトを与えるために
赤・緑・金などのアクセントを入れ、華やかさを演出している。
岩田さんの夢は『完成度を高め続けること』。
今回出品した、“黒ぢょか”ならぬ“銀ぢょか”は、あっという間に売り切れたとか。
そんな岩田さんがはまっているのがボーリング♪
マイボーラーの大会にも出場し、年間のスコアアベレージは190超えだが、
200以上を目指してまだまだ頑張るそう。
仕事もプライベートも目標を持って挑み続ける岩田さん。今後、新たに生み出される作品が楽しみだ。
12月1日10時40分ごろ放送「たんぽぽ倶楽部」 海童が行くより