ふたつの故郷愛をエネルギーに

10月10日(火)≪海童が行く≫

 

「鹿児島青年会議所郷土づくり委員会」新入会員の、廣瀬直樹さんは、徳之島出身の37歳。同級生たちが青年会議所に入り、活動を通して頼もしくなっていく姿を見て、今年自分もその一員となった。

 

中学生の時、徳之島から鹿児島市に来て、ずっと野球に情熱を燃やしてきた。高校の野球部では、決勝打を打ってヒーローになったこともある。何事にも一生懸命取り組む熱い魂は、少年時代から今も変わらない。

鹿児島の夏を彩る祭り、「おぎおんさあ」。その運営に携わった。PR活動も頑張り、今まで、神輿の担ぎ手として参加したことはあったが、裏方は初めて。

「もっと勉強して、メンバーの力になれるよう頑張りたい」と、意気込みを語った。

 

目指しているのは、人々の郷土愛を深くすること。

高齢者と若者や子供たちの関わりが強くなることで、新しい絆、そして大きな愛が生まれる。

「郷土愛の一つとして、方言を守り伝え、学ぶ場を作りたい」と廣瀬さん。

中学までを過ごした徳之島の方言は、うろ覚えだと言うが、その後暮らしている鹿児島市と、ふたつの故郷をもつ廣瀬さんには、人一倍「ふるさと」を思う気持ちがある。

 

普段は鹿児島市天文館で、定食屋「バンザイ食堂」と、居酒屋「大衆酒場きちべえ」を経営している。昼から3時まで定食屋、夕方から深夜までは居酒屋の仕事と、まとまった休みがない。ハードスケジュールをこなしながら、日々、郷土のみんなを楽しませるために奮闘している。

 

 

~10月10日(火)10時39分頃『たんぽぽ倶楽部』海童が行く より~

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