被害額は7億円以上!?SMSを使った「スミッシング」に気をつけよう。
「スミッシング」は、SMS(ショートメッセージサービス)と、「フィッシング」を組み合わせた造語で、スマートフォンなどのSMSを悪用してフィッシングサイトへ誘導し、個人情報やクレジット情報を盗み出す悪質な犯罪の一つです。
フィッシング詐欺とは違い、電話番号、数字の組み合わせだけでメッセージを送ることが出来るので防ぐことが難しい犯罪の一つです。
小学校教員がSMSフィッシング被害に 学級名簿などを保存したクラウドストレージの個人アカウントが奪われるhttps://t.co/xi3L8kY9V7 pic.twitter.com/78ZmfD49bn
— ITmedia NEWS (@itmedia_news) May 24, 2021
「クラウドストレージ」というのは、インターネット上にデータを保存するサービスです。
クラウド上の保存することで、学校以外の自宅からもデータを見ることができます。
とても便利なサービスなのですが、そこに保存していた個人情報がスミッシングの被害にあったというニュースになります。
2019年11月の時点で被害額は7億7600万円
警視庁サイバー犯罪対策プロジェクトの調べでは、2019年11月の時点で被害額は7億7600万円にのぼっています。
あなたにも届いているかも?スミッシングメッセージ
被害にあった先生は「宅配業者をかたるメッセージ」が届き、自宅に荷物が配達される予定だったため、メッセージ内のリンクからIDとパスワード、二要素認証用のコードを入力したということです。
このような内容、皆さん覚えはありませんか?
「佐川急便よりお荷物のお届けに上がりましたが宛先不明のため持ち帰りました。✕✕✕(URL)」
「佐川急便」のホームページを見ると、「佐川急便を装った迷惑メールにご注意下さい」というタイトルでお知らせがでています。
また「当社ではお荷物の集配についてショートメール(SMS)によるご案内は行っておりません。」とありますので、SMSに佐川急便の名前で届くメッセージは詐欺の可能性がありますね。
スミッシングの被害を止めるには、私達が中身を見て判断しないといけないのですが、佐川急便のように「SMSでメッセージを送ることはありません」と、企業がHPでお知らせを出していることがあります。
まずは、企業を名乗ったメッセージが届いた場合は、メッセージの内容を検索するのもいいかもしれません。
コロナ禍で「通販」を利用するひとも増えているので、宅配業者を装ったメッセージには更に注意が必要です。
宅配便の偽通知以外にも、コロナ給付金・ワクチン接種予約など、様々な形でスミッシングのメッセージを使った詐欺は横行しています。
SMSでHPへ誘導したり、個人情報を聞き出すメッセージは詐欺の可能性が高いです。気をつけましょう。