ととナビvol.197 ザラガレイとウケグチザラガレイ
ここのところ、ずっとカレー続き・・・🍛ではなく、カレイの話が続いているととナビ。
気が付けばもう4月。桜の花も散り始めました(入学式を待てなかったですね。。。😪)
そんな中、北薩地区のたかえび漁が解禁になりました。また新鮮なたかえび、標準和名ヒゲナガエビがお店に並ぶ季節です😄。
たかえび漁は水深350~400mの深海に網をおろす底曳網漁。なので、いろんな深海生物が網に入ります。でも、その多くは雑魚としか認識されていなくて😭、水揚げされることなく海にかえされています😤。
🙇🏻:「そんな雑魚の中にも、私にとっては宝物のような魚がいくつもいるんですよ。いずれととナビでは鹿児島の深海生物特集を組んで、へんてこな生き物たちとその味についてお伝えしたいと思っていますが、今日はたかえび漁で混獲される、“ちゃんとした雑魚”をご紹介しましょう。それはカレイです!」
またカレイ?
🙇🏻:「これです👇🏻。この2匹、顔がちょっと違いますよね。」
かわいそうなおかお・・・
🙇🏻:「上がザラガレイ、下がウケグチザラガレイです。下あごの長さが違うんですね。全身はこんな感じです👇🏻。目の位置は、ヒラメと同じ左側ですね。」
どちらもカレイ目ダルマガレイ科の深海魚。全長40㎝近くになる、けっこう大きな魚なんですよ。生息水深は300~500mくらい。ちょうどたかえび漁の漁場と同じくらいなので、網に入っても不思議がないですね。
🙇🏻:「どうですか、おいしそうですか?」
🙋🏻:「・・・・・・」
🙇🏻:「私はこれらを刺身、塩焼き、煮付け、から揚げと、一通りの食べ方で食べてみましたよ。どちらも味に違いはないですね。小骨があるのが難点なんですけど、身がやわらかくて味は悪くなかったです。こう見えて、くせはまったくないですね。」
小骨がいちばん気にならない食べ方はから揚げ・・・。
あと、この魚は肝がおいしいので、煮付けの際にいっしょに煮ると甘くておいしいです。
お刺身は見た目がほら、こんなにきれい。少しやわらかくて水っぽいんですが、甘味はあるんですよ👇🏻。
🙇🏻:「ザラガレイの仲間に限らず、身の味は悪くないけれども小骨があることで雑魚扱いになっている魚は多いんです。こういった魚の有効利用を考えていきたいですね。」
ほんともったいないですね。40cmもあるなら食べごたえもバッチリのはず。ぜひ、流通させてほしいものです。