ととナビvol.140 カサゴ
今日は皆さんが一度は見たことがある(釣ったことがある、あるいは食べたことがある)魚を紹介しましょう。
それは・・・カサゴ
鹿児島では「あらかぶ」という名前で親しまれていますね。鹿児島だけではなく、北海道以南の日本各地の沿岸にすんでいます。
釣りの初心者でも簡単に釣れるので、皆さんもおなじみなのでは?
釣り上げるときに竿先に感じる魚信(あたり)が独特で、ぶるんぶるんと2、3回震えるのが、カサゴのサイン。
ぶるんぶるん
「あっ、カサゴだ!!」
大きさは15センチから20センチくらい。中には30センチ近いものもいますが、20センチを越えると「大物」です。
ところで、明太子がスケソウダラの卵であるように、魚の多くは卵を産んで繁殖しますよね。でも、サメの仲間には子どもを産むものもいるんです(覚えていますか?・・・映画ジョーズに出てくるホホジロザメは母親のおなかの中で共食いをして、生き残った赤ちゃんが全長1.5mの大きさで生まれてくるんですよ。卵胎生っていうんですって。)
実は、カサゴも卵ではなく、体内受精して母親は子どもを産む「卵胎生」なんです。つまり、交尾をするんです。秋に交尾して、母親のおなかの中で孵化したあとに成長して、冬から春先にかけて3~4mmくらいの大きさで生まれてきます。
:「寒い時期に獲られたカサゴにはおなかの中にたくさんの子どもが入っていることがあります。でもそれはカサゴが食べたエサではなくて、これから生まれてくるカサゴの赤ちゃんなんですね。もう少しで生まれ出るところだったのに、かわいそうですね。」
卵を産む魚に比べて卵胎生の魚は、産む子どもの数はうんと少ないんですが、生まれた時にすでに魚になっているので、生き残れる確率が高いんだそう。
親は子孫を残すためにがんばるんですね~。