慶応4年4月18日 東征大総督府 貨幣鋳造所を接収
きょうは慶応4(1868)年4月18日です。江戸を支配下に治めた東征大総督府は、幕府の貨幣鋳造所を接収しました。
旧幕府は、貨幣について勘定奉行の管轄のもと、金は金座で、銀は銀座で鋳造していました。
東征大総督府は、その金座、銀座を押さえ、通貨発行の権限を指揮下におさめました。
一方で、新政府は財務を担当する由利公正が発案した紙幣、太政官札の発行を来月から行う予定で準備を進めています。太政官札は5種類で、十両、五両、一両、一両の4分の1の一分、一両の16分の1の一朱を発行します。
しかし諸藩では幕府が発行した旧貨幣や藩発行の藩札が流通しています。新政府の太政官札が信用を得て、うまく流通するかどうかは不透明です。