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慶応4年5月 薩摩藩 藩内改革進める

慶応4(1868)年5月に薩摩藩内部で進められた行政改革の動きをまとめました。

先月から今月にかけて、薩摩藩内では、事務の効率化と経費削減のため、役職の見直しや、職制の変更がなされました。

藩の首脳陣・家老の会議は議政所と改められました。勘定奉行は会計奉行となったほか財務関係の役職が増やされ、藩の出納や財政管理を細かく行うことになりました。

また、鳥羽・伏見の戦い以降、戦費で財政は逼迫し、経費の見直しも行われています。

これまで島津家の法事では、3日間にわたって大々的に催されるものもありましたが、これからは全て1日で行い、費用にも上限をもうけて節約することになりました。
広く藩内から意見を集める取り組みも始まりました。園田彦兵衛という藩士は、島津久光に意見書を提出し、東日本で戦う藩兵を優遇するよう求める一方で、家柄だけで優遇されている役人もいるとして批判を述べています。