慶応4年5月21日 東北・北越で戦闘続く
きょうは慶応4(1868)年5月21日です。新政府軍と旧幕府側は、東北と北越方面で戦闘を続けています。北越・新潟の沿岸部でも緊張が高まっています。
新政府に所属する薩摩藩の軍艦「乾行丸」は、旧幕府の輸送艦「順動丸」が越後の寺泊港に停泊し、旧幕府側の兵が集まっているのを目撃しました。
奥羽越列藩同盟に参加している越後・長岡藩は、新政府・北陸道軍と越後各地で戦闘状態にあり、長岡藩の家老、河井継之助は、藩内の港で密かに外国商人などから最新武器を買い入れています。
長岡藩が、船で装備や兵を補充していることを確認した「乾行丸」の艦長・北郷久信と次官の本田親雄は、長州藩の軍艦「第一丁卯丸」と上越の直江津港に入港。
情報を北陸道軍に報告するとともに、旧幕府側の順動丸を撃沈する作戦を立て、近く攻撃に移るとみられます。