• かごしまフロンティア
  • ラジオ「ゆうぐれエクスプレス」月曜日内の新コーナー。 MBCマーケティング懇談会の会員の皆さまを中心に、鹿児島でご活躍の方に、経済の話などをお伺いします。

東京海上日動火災保険(株) 鹿児島支店長 竹内 秀夫さん

東京海上日動火災保険(株)
鹿児島支店長 竹内 秀夫さん

鹿児島に初めて赴任して、仕事はもちろん温泉巡りも楽しんでいます!
若い頃お世話になった鹿児島の皆様に、少しでもお役に立てるよう頑張ります!


簡単な略歴を教えてください

■経歴

  • 出身は兵庫県ですが、ほぼ記憶になく、幼少期から横浜市で就職して鹿児島に来るまで育っています。
  • 1993年4月に旧東京海上火災保険(株)に入社し、同年6月に鹿児島支店営業1課(加治屋町12-5)に配属し、4年間勤務しました。新入社員で8・6水害を経験し、その対応をさせていただいたことが、私の損害保険会社社員としての原点となっています。また、個人的にも同じ会社の同僚と結婚しましたので、配偶者は鹿児島の女性です。
  • その後東京で11年、埼玉で3年、大阪の“だんじり”で有名な岸和田で4年、富山で3年、東京で3年、2021年4月に鹿児島支店長を拝命して現在に至ります。営業、内部部門、グループ会社、保険金をお支払いする損害部門等で勤務して参りました。

■趣味

  • ゴルフくらいですがあまり上達していません。一方で配偶者はゴルフが得意で今でも80代前半で回る腕前で、私の立場がありません。
  • 凝っていることは、コーヒーをハンドドリップで入れることで、専用の電動ミルや手動ミルで豆を砕き、ペーパーフィルターで毎朝コーヒーを入れて楽しんでいます。
  • 最近、(胴体が太く手足が細くなって)体がどんどん昆虫化しているので、ちょこZAPという無人のスポーツクラブに入会し1週間に1回程度ですが体を鍛え始めましたが・・・。ぜひ鹿児島マラソンは出場してみたいと思っています。

御社の商品、サービスの一番人気、おススメは?

弊社は、損害保険及びグループ会社の生命保険を販売しています。自動車保険や火災保険は勿論、最近ではコロナ感染症による休業補償やサイバー攻撃に関する保険等も扱って参りました。自動車保険にドラレコをセットすることで、事故にお遭いになった際等、画像と位置データが事故センターにつながり、オペレーターが直接ドライバーと会話したり、救急車や警察へ連絡する等のサービスは大変好評です。また、法人向けのサイバー保険では、攻撃を受けた際に初期段階の対処法等を24時間アドバイスできる、システム復旧等が可能な業者さんを紹介する等のサービスもご提供しており、大変好評をいただいております。


お仕事を通じて、鹿児島の経済をどのように見ていますか?

鹿児島は、私が若いころから主に一次産品を全国に輸送する物流が大変盛んな地域という印象、また離島便を数多く有する空港・港湾があります。弊社が物流に関する保険も数多く取り扱っているから感じることなのかもしれません。今、台湾有事、南海トラフ地震等のニュースをよく見かけます。鹿児島は沖縄を除いて日本の最も南にあり、台湾有事でも南海トラフでも影響を受けにくい空・海・陸上の物流拠点として成長できるのではないかと思っています。熊本に半導体製造の集積地が出来ることをも利用し、これらの航空物流も手掛ける等、徹底したデジタル活用する24時間物流拠点として、多くの若者の雇用を創出できるのではないかとも思います。

加えて、鹿児島はシルバー関連ビジネスにおいても高い可能性を秘めていると感じます。鹿児島は大都市圏に比べて高齢層の人口が早く増加したため、病院や介護施設等のインフラが先に整備されています。大都市圏はこれから整備していく訳ですが、土地も少なくコストもかかることが予想されます。加えて、今は高齢層の人口は増えていきますが、いずれそれも減ってくることを考えると、わざわざ莫大なコストを掛けて新しく大都市圏に整備していく必要はありません。鹿児島のようなすでに整備されているところから先に高齢層が減っていくことから、大都市圏の高齢層をシルバービジネスとして引き受けることで成長を目指せる気がします。今自然発生的に、高地から低地へのシルバー層の移住が鹿児島市内でも進んでいます。進めば進むほど、シルバー関連産業は狭い地域に集中して対応できるためにコストも少なくて済みます。社会的コストの少ない鹿児島市で国からの特区のような形でシルバービジネスを展開することで成長が目指せると思います。


『鹿児島に期待すること、鹿児島で頑張りたいこと』を教えてください。

鹿児島は自然災害が多い地域であり、被災された皆様に損害保険の仕事で貢献して参りたいということは勿論ですが、弊社が持つ様々なデータなどを活用し、事前に避難や家屋等の損傷を防ぐようなサービスを、いち早く鹿児島の皆様に提供できないか、何か方法はないか検討しております。まだ道筋も見えておりませんが、30年前に新入社員として勤務させていただいた鹿児島に、少しでもお役に立てる商品・サービス・情報を提供できるよう微力ながら努力して参りたいと考えています。