双子の赤ちゃん治療しながら搬送「走る集中治療室」3代目こうのとり号運用 鹿児島市立病院

救急車に医師が乗り、患者を治療しながら搬送するドクターカー。鹿児島市立病院で、生まれたばかりの赤ちゃん専用のドクターカーが更新され、出発式がありました。

2日から運用が始まったのは、新生児用のドクターカー「こうのとり号」です。病院で生まれてすぐに危険な状態になった赤ちゃんのもとに医師や看護師が駆けつけ、治療しながら搬送する車で、こうのとり号は県本土のほか宮崎や熊本もカバーしています。

鹿児島市立病院では2001年に初代のこうのとり号が導入され、2010年からきのう4月1日まで2代目が運用されていましたが、今回は6000万円をかけて3代目に更新されました。

(記者)「ドクターカーの中に備わった2台の保育器。双子の赤ちゃんの治療や搬送にも対応できるということです」

今回は最新の人工呼吸器や、呼吸障害の治療に使う医療機器が配備されました。

(鹿児島市立病院新生児内科 徳久琢也部長)「新生児に特化した機材は特殊で高価なものが多い。赤ちゃんたちの搬送が安全にできることで非常に力強い武器、ツールになっている」

こうのとり号は昨年度、138件出動したということで、新生児用のドクターカーは県内では市立病院と、いまきいれ総合病院で運用されています。