甲子園11回出場で初の準決勝・神村学園 マグロの町いちき串木野市も沸いた(2023年8月21日放送)

県勢としては17年ぶりとなった甲子園での準決勝、21日の一戦は、鹿児島からも多くの人たちがエールを送りました。


(記者)「快進撃を続ける地元の神村学園を応援しようと、いちき串木野市民が集まっています」

いちき串木野市民文化センターでは、パブリックビューイングが行われ、およそ130人が集まり声援を送りました。

(いちき串木野市民)
「ぜひ優勝してもらいたい。ここまできたら。」
「地元の高校だから優勝旗を持って帰ってきてほしい」

地元で活動する中学生チーム、串木野ドリームズです。21日スタメン出場のセカンド・増田有紀選手とサード・岩下吏玖選手も中学時代に所属していました。

(串木野ドリームズ選手)
「(相手は)仙台育英なので難しい試合になると思うが、頑張ってほしい」
「明るく楽しく全力で神村学園がプレーする応援がしたい」

串木野ドリームズは、これまでに4回全国大会に出場。増田選手は加治木中学校、岩下選手は西紫原中学校からいちき串木野市まで通い、ともに練習したチームメイトです。

(串木野ドリームズ 佐藤正剛監督)「きょうはチームをあげて、みんな応援したい。彼らは2年前、全国大会に出場権を持っていたが、コロナの関係で出場ができなかった。でもその時の『全国大会に行けたはずなのに行けなかった』という悔しい思いが、高校で全国のベスト4まで勝ち上がれていることは、彼らの悲しみや苦しみが報われたのかな」

先輩たちがかなえた憧れの甲子園での試合。後輩たちも懸命に声援を送りました。

(記者)「いちき串木野市の住宅街です。近所でも神村ファンとして有名な自宅からはテレビの音が聞こえてきています」
「玄関に神村学園の野球ボール、うちわもあります」

いちき串木野市の前潟一人さん(80)です。娘が神村学園の卒業生という縁から、30年近く応援しています。

(いちき串木野市・前潟一人さん)「やった!2点入る!1点か、よかよか~とにかく勝ってほしい」

マグロの町、いちき串木野。応援は朝の水揚げが終わった漁港でも…。

Q.事務所の中にいる人も見ている?
(漁業関係者)「携帯で見ている」「今、どんな状況?」「5対2」

Q.神村の選手もおいしいマグロを食べてほしい?
(漁業関係者)「持って行ったら優勝するかもな」

Q.ここまで勝ち上がってどうですか?
(漁業関係者)「(GOODポーズ)」

リードを許しても、地元の人たちはあきらめません!

(記者)「神村学園の目の前にある、こちらの花屋にも熱狂的なファンがいます」

(いちき串木野市の生花店Teboya・久木野信介さん)「活躍に揺さぶられる。子どもたちに元気をもらう」

店の前には、神村学園のイメージカラー赤色の旗も。

(久木野さん)「野球部の勝利を願って掲げている。勝手に応援団」

(記者)「神村学園、最後の攻撃を前に、鹿児島市でも街行く人が試合の行方を見守っています」

21日は鹿児島市天文館の大型モニターにも試合の様子が映し出され、選手たちにエールが送られました。

(高校生)「めっちゃ頑張ってくれてありがとうと思う」「楽しませてくれてありがとう」

(男性)「(神村学園が)最初で先制点をとったので、やっぱり強いな、勝てるかなと思ったが仙台育英強かった。最後までよく頑張って感動をもらった」

(女性)「この舞台で活躍したことが鹿児島県民としてもうれしい。これからも頑張ってほしい」

(いちき串木野市の花屋Teboya・久木野信介さん)「終わった…終わったか…」「ありがとう。ここまで頑張ってくれる姿を見せてくれたので。またすぐ次の戦いが始まるだろうから。陰ながら応援したい。終わっちゃった」

(いちき串木野市 前潟一人さん)「残念でした…よくここまで来られた。ベスト4まで来たら上出来。いい夢を見せてもらった。(Q.これからも応援し続ける?)します、します、応援します」

17年ぶりとなった甲子園準決勝での県勢の試合。県内が沸きました。