オミクロン 各地で市中感染のなか年末年始へ 専門家「対策徹底を」

新型コロナの新たな変異ウイルス「オミクロン」の市中感染が各地で確認されています。岸田総理は24日、「年末年始の帰省などは慎重に検討してほしい」と述べました。感染症の専門家は、ワクチン接種を過信せず、感染対策の徹底を呼びかけています。

(鹿児島大学大学院 西順一郎教授)「年末年始は人の動きがあるので、1月以降、デルタ株もオミクロン株も、いずれ陽性者がかなり増えていくのは間違いないのかなと思う」

感染症が専門の西順一郎教授は、「オミクロン」に感染して重症になる可能性は低いとしながらも、感染力の高さに警鐘を鳴らします。

(鹿児島大学大学院 西順一郎教授)「(オミクロン株は)デルタ株に比べ、病原性は比較的弱そうで重症者は少ないが、ワクチンを2回接種して安心していても、オミクロン株には感染して発症する可能性は高い。ワクチンを接種したことを過信しないで、感染対策をしっかりとることが大事」

県外への往来や、人と会う機会が増える年末年始は、これまでと同様に基本的な感染対策が重要と指摘します。

(鹿児島大学大学院 西順一郎教授)「年末年始に帰省や旅行を予定されている人は、今の段階で控えることは必要ないと思う。感染対策を取ったうえで、帰省したり、旅行して欲しい。近くで話すときはマスクをする空気の流れができるよう換気をする狭いところにたくさんの人が集まらない、この3つが最も大事」