新型コロナウイルスの影響で創業以来、初めて1か月以上休業していた鹿児島市の城山ホテル鹿児島が、1日から宿泊と一部の店舗の営業を再開させました。
鹿児島市の城山ホテル鹿児島は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため4月26日から36日間にわたって休業していました。先月14日、鹿児島県内が緊急事態宣言解除となったことを受け、1日から宿泊や一部店舗の営業を再開しました。
午前11時半、レストランが開店すると、待ちわびた客らが入口で検温や消毒をしたあと、店内に次々に入っていきました。
(記者レポート)「こちらのレストランでは、テーブルとテーブルの間にはパーテーションがあるほか、4人掛けの席を2人用にするなどして感染対策をとっています」
そのほかにも、感染対策として従業員はフェイスシールドやマスクを着用するほか、座席を6割ほどまで減らし、座席が対面する場合にはアクリル板を設置しました。
(客)「やはり楽しみにしていました。コロナの影響で自粛しないといけないところがあったから、久しぶりに(友達に)会えて」
「こういうの(アクリル板)は初めてですけど、別に違和感はないです」
「(営業再開は)ホッとする。うれしい気持ち」
また、宿泊も1日から再開し、宿泊客にはチェックイン時に発熱や咳の症状があるか、14日以内に海外への渡航歴があるかなどの調査票への記入を依頼しています。
(城山観光 渡千左代営業本部長)「今はどうしても県内でのご利用というところが増えていくと思うので、鹿児島の皆さんにも、たくさんおいでいただいて、ホテルの魅力やおもてなしを体感してもらえたら」
また、城山ホテル鹿児島では医療従事者・小売業など、社会機能を維持するための職業に従事する人たちに対して、感謝の気持ちをあらわそうと、今月を「ブルー感謝月間」とし、従業員が青いリボンをつけるなどの取り組みを始めました。
ロビーにツリーを設置し、来館客にも青いリボンを結んでもらい、一緒に感謝の気持ちを伝えていければと話しています。