「令和初の冬は発酵鍋」
今月MBCテレビで放送された「教えてもらう前と後」では“あるものをちょい足しするだけで絶品!この冬話題の「発酵鍋」”を紹介していました。また、グルメサイトのぐるなびが発表した2019年トレンド鍋も「発酵鍋」でした。健康ブームの中、納豆の市場規模、チーズの総消費量は2018年度に過去最高を記録し、いま注目されています。
今回は身体にも嬉しいことがいっぱい!「発酵鍋」をご紹介します。
教えてもらう前と後で紹介「トリプル発酵鍋」
発酵食品がたっぷり入ったお鍋です。麺つゆ、水、トマトジュースを1:3:7に白味噌、白菜キムチと白菜漬、そしてカマンベールチーズを入れた、トリプル発酵食品の入ったものです。具材には白菜やねぎ、えのきだけ、鶏もも肉などをお好みで。オリーブオイルを加えて、シメはパスタにするのが美味しいそうです。
トマトジュースにはうまみ成分の「グルタミン酸」が含まれており、麺つゆと合わせることでうまみ倍増です。トリプル発酵食品の味噌・キムチや漬物・チーズは、目に見えない微生物の働きによって食物などが分解され、栄養成分がアップするだけでなく、旨み成分も増加しています。
SNSでも話題「菌活! たっぷりきのこのチーズ鍋」
まるでパフェの上に乗ったクリームのようにうず高く積み上げられたクリームチーズが目を引くお鍋です。ぐるなびのトレンド鍋として紹介されたもので、管理栄養士の柴田真希さんのレシピです。塩麹、昆布出汁の鍋つゆに、塩麹につけた鶏もも肉やえのき、しめじ、まいたけ、エリンギ、しいたけ、マッシュルームを入れ、生クリームとクリームチーズをトッピング。生クリームが上に乗っているのも驚きですが、この鍋はなんと〆はプリンです!
残りのつゆに卵と砂糖、バニラエッセンス、メープルシロップをいれプリンを作ります。
きのこは菌そのもので、食物繊維も豊富です。整腸作用で肌の調子も上向くそうですよ。〆のプリンがどんな味になるのか気になりますね。
鶏胸肉でヘルシー糀甘酒豆乳しゃぶしゃぶ
発酵食品のお味噌や醤油でおなじみのマルコメ株式会社のサイトから。玉露園こんぶ茶コラボレシピです。鶏むね肉、しめじ、しいたけ、小松菜を、糀甘酒 豆乳ブレンドと水、玉露こんぶ茶、酒でしゃぶしゃぶし、ごまダレやポン酢でいただきます。糀甘酒豆乳ブレンドとこんぶ茶のコクうま鍋つゆでさっぱり具材がたっぷり摂れるヘルシーなしゃぶしゃぶです。
甘酒に含まれるブドウ糖は、麹菌によって分解され、効率よく吸収されるようになっています。また、アミノ酸、ビタミンB群、ミネラルなどが豊富に含まれていて、この成分は点滴と同じなんだそうです。そしてビタミンB群は、血行と代謝をアップ、毛細血管の隅々にまで身体が求める栄養素を届け、老廃物を流してくれることから飲む美容液とも言われています。
鶏の塩こうじポトフ
「おみそならハナマルキ」のハナマルキから、液体塩こうじを使ったメニューです。鶏肉を液体塩こうじに一晩漬け込み、それを玉ねぎやにんじん、キャベツじゃがいもなどと一緒にコンソメで煮込みます。ローリエや黒粒こしょうを入れ、ジェノベーゼ(バジルペーストに、松の実、チーズ、オリーブオイルなどを加えたもの)を添えて出来上がりです。
塩こうじなどの発酵調味料に含まれる麹菌には「プロテアーゼ」という酵素が含まれていて、これがお肉のたんぱく質を分解、お肉を柔らかくしてくれます。分解されたたんぱく質はうまみ成分のアミノ酸になります。また、この酵素による分解は消化と同じような働きをするため、身体にも優しいそうです。また、塩分量が多いので、お肉の保存性も高まります。
発酵食品に含まれる酵素は熱に弱く加熱しないほうがいいとも言われていますが、乳酸菌など発酵食品が持っている菌に関しては、加熱して菌が死んでしまったとしても、善玉菌のエサになり、腸内環境をよくしてくれます。無駄になるわけではないそうです。温かい発酵鍋で美味しく栄養を取ってこの冬も乗り切りましょう。