「各地のおでん」
先週、大手コンビニではおでんと中華まんの販売がスタートしましたというニュースがありました。まだおでんは早いんじゃないのという方もいらっしゃるかもしれませんが、コンビニではおでん買っている人、何人か見かけましたよ!私の父もそうなんですが、おでんの熱狂的なファンの人がいるんですよね!調べてみますと、おでんは家庭ごとの味つけの違いのほか、地域色も非常に豊かなんだそうです。だしや味つけ、具材に地域の名産を使ったおでんが全国各地にあります。今回の山口プロモーションは「各地のおでん」ご紹介します。
北海道・東北
北海道では、ふきやわらびなど山菜、つぶ貝やほたてなど貝類が入るのが特徴だそうです。また、ホッケのつみれや、タラのしらこ、じゃがいもが名物のお店もあるそうです。昆布強めの澄んだあっさりだしというのは北海道らしいですね。ちなみに室蘭ではみそだれをつけて食べます。
東北では煮込みのおでんとともに、田楽もたくさん食べられています。八木山ベニーランドで祖母と味噌田楽を食べたのは今でも覚えています。おでんの具材には東北ならではの根曲がり竹や山菜類とつぶ貝などの貝類が特徴で、さんまのすり身もよくスーパーに売っていました。焼き干しいわしに塩味や甘めの煮物風の味付けですが、青森市周辺では、煮込みおでんに生姜みそだれを付けるそうです。
関東
練りもののはんぺん、つみれ、小麦粉に塩と水を加えこね棒状にしたちくわぶなどが入っています。昔ながらの濃口しょうゆとかつお節をきかせた「関東風」と、そして透明なだし汁が特徴の「関西風」が混在します。東京では濃口しょうゆとかつお節が使われています。
中部
黒はんぺんや黒い汁が特徴の静岡、みそ煮込み・みそ田楽などがある愛知、かまぼこ・車麩などが特徴の富山(とろろ昆布をのせるところもあるよう)や金沢など、多種多様なおでんがある面白い地域と言えそうです。金沢は昆布がきいた淡い色のだし汁に、つぶ貝・車麩などを煮込んだ豪華なおでんで、カニ面(カニの甲羅にカニ身を詰めたもの)を提供するおでん専門店もあるそうです。静岡は黒はんぺん・なると巻・牛すじ・豚もつなどを串にさしています。だし粉(いわしやかつおの粉と青のり)をかけて食べるのが静岡流です。名古屋と言えば茶色く甘辛い八町味噌の汁に焼き豆腐や豚もつなどが入ったものが有名ですね。
関西
だし汁が透明の「関西風」と、かつお節としょうゆで煮込む昔ながらの「関東炊き」が大阪にはあります。京都ではほんのりとした味付けに仕あげた、淡い色合い昆布だしに豆腐類・京野菜・ぎんなんなどが入ります。大阪では牛すじ、タコは必須で、関東煮に鶏だしを足しています。姫路では生姜しょうゆを付けるのが有名。
中国・四国
瀬戸内海側と日本海側では、味付け・具材・つけだれに違いがあります。2種類の白みそだれと赤みそだれが特徴の高松おでんは、里芋などが入り串にさしています。おでん専門店も多く、讃岐うどん店にもおでんがあることが多いそうです。
九州・沖縄
福岡では餃子を魚のすり身で巻いて揚げた「餃子巻」が有名です。ちなみに小倉では餅入り巾着にキャベツが入るそうです。合わせだしに牛すじでコクを出します。長崎ではあごだしにじゃがいも竜眼(ゆでたまごが丸ごと入った練り物)串にさしたかまぼこなどが入ります。沖縄は豚足(テビチ)や青菜、ウインナーが入ります。
共通して入っているものは大根やこんにゃく、そしてちくわなどの練り物。そのほかは地域によって少しずつ違いましたし、味付けは様々なものがありました。同じおでんという料理でも育った環境によっては思い浮かべるものが少しずつ違うのかなとも思いました。きょうご紹介した内容は、食品メーカー紀文食品のサイトを参考にしています。こちらには詳しいレシピも掲載されていました。私もこの冬作ってみようと思います!