「深海の生き物」
みなさんは深海の生き物に興味がありますか?私たちが行くことができない世界で暮らす不思議な形をした生き物たち・・・わたしはとても興味があります。世界で一番深い海は日本の南東に位置するマリアナ海溝で深度、深さは約11000m、エベレストも沈む深さです。地球全体の海の深さの平均でも約3800m富士山が沈むほどの深さです。そして深海に限らず、私たち人類が知っている、人類が調査済みの海洋も全体のわずか5%、まだまだ海には知らない世界が広がっています。だんだん、海のことが気になってきましたか?
今回の山口プロモーションでは「深海に住む生き物たち」についてご紹介します。
深海に住む生き物・深海魚とは・・・
水深 200m以深を深海と言います。ちなみに深海魚は動物学上特別なグループの魚類というわけではなく、さまざまな系統のものが含まれています。海洋の150~200m以深の層は、光合成に必要な光量が十分ではなく、植物プランクトンや海藻は生育できません。そのため深海魚はすべて動物食性です。
深海に住む生き物は、個体数は多くないですが、深海という過酷な状況下で暮らすため、特徴的な見た目をしていて、面白いです。太陽光線の届かない暗いところに適応しているために発光器をもつもの (クジラウオなど) や発光細菌を共生させるもの (チョウチンアンコウなど) がいます。眼が非常に大きい (アオメエソなど) あるいは退化している (アサバホラアナゴなど) ものが多いです。
水圧の影響で筋肉の発達や化骨の不十分なものも多く、また、内臓にビタミンなどの有効成分が含まれていることがわかり、
その利用価値が高まってきています。謎も多いですが、知れば知るほどきっと面白く思えてきますね。
深海に住む生き物たち
チョウチンアンコウやダイオウグソクムシ、リュウグウノツカイ、ヌタウナギなど有名な深海魚がたくさんいますが
今日は私が特に気になった3種類の深海魚をご紹介します!
ラブカ
カグラザメ目ラブカ科、青たくでも大人気の「サメ」の一種です。ラブカはその見た目から「ウナギザメ」、そして原始的なサメの特徴をよく残していることから「生きた化石」とも呼ばれています。(えらの周りには洋服などに付いているフリルのような薄い膜がついていることからフリルド・シャークとも呼ばれています)太平洋・大西洋・インド洋などに生息し、日本では相模湾や駿河湾にもいるそうです。体長は110~196cm大きなウナギのような生き物です。ウミヘビのような細長い身体に多くの歯特徴的です。細かい刃が300本ほど綺麗に並んでいてまるでバラの棘のようです。口に向かって生えているため一度捕らえるとなかなか離れない歯をしています。深海に住む生き物たちの飼育はやはり水圧の変化に対する管理や生き物たちの浮力の調整が難しいことから7日間ほどしか飼育展示されたことがないそうです。
サルパ
深海に住む生き物の中には透明な生物もたくさんいますが、この「サルパ」も深海で見えない身体と言われ、とても美しいです。ぜひインターネットで検索してみてください。サルパは宮城で日本酒と一緒にたくさん食べられているホヤの仲間に分類されます。樽形でプランクトン性の尾索動物です。大きさは1~10cmほどで、寒天質の体に水を通すことで移動し、吸引した水を体内の捕食フィルターで濾過、植物プランクトンを摂取します。赤道下、温帯、冷帯の海に生息し、しばしば群れを形成したくさん連なっている姿も見られます。
ムラサキホシエソ
以前MBCでも放送されました「わにとかげぎす」というドラマがありましたが、このムラサキホシエソはワニトカゲギス目ホテイエソ科の深海魚です。太平洋・インド洋・大西洋の熱帯~温帯域に生息しています。日本では八丈島周辺などで見つかっています。八丈島周辺で見つかったものは15㎝ほどの大きさでした。黒く細長い魚で、大きく裂けた口の上部には発光器があり、口は細かい刃がびっしり生えています。 “スーパーブラックフィッシュ”とも言われているそうです。皮膚の複雑なナノ構造で光を捕らえ、体に当たった光をほぼすべて吸収し、さえぎるもののない海で身を隠すため進化しています。深海生物専門の研究者は「光のあるところで見てみると、まるで宇宙空間に開いた穴のように見える、これ以上ないほどの黒さ」と言っています。光の吸収率が99.9%に達している種もいるそうです。
まだまだお話したいところですが、、またの機会でご紹介します。
深海は「地球の沈黙の臓器」と呼ばれ、二酸化炭素をもっとも吸収する機能があるそうです。
また、深海魚の中にもマイクロプラスチックが見つかることもあるそうです。深海を知ることで、環境問題を考えることになるかもしれませんね。
ちなみにいおワールドかごしま水族館にも鹿児島の深海コーナーがありますし、
日本一深い湾、駿河湾に面する静岡県沼津市には「沼津港深海水族館 シーラカンス・ミュージアム」という、
深海魚にたくさん会える水族館もあります。ぜひ、行ってみてください。