「様々な世代で人気文房具」
たくおさんの「お鼻事情」について新しい発見があった先週の青たく。たくおさんは子どもの頃「メロンの香りの消しゴム(夕張メロンの香りのかおりちゃんでしょうか)」の香りを嗅ぎすぎてしまったようです。消しゴムごと吸い込んでしまうのではないかと思うほど、大好きだったようですが、みなさんもお気に入りの文房具もありましたよね。今日の山口プロモーションでは様々な世代で人気だった文房具についてご紹介します。
鉛筆・ペン
ロケット鉛筆・バトルえんぴつ・ドクターグリップ・クルトガ
「ロケット鉛筆」が誕生したのは1966年、台湾で開発されその後、日本でも大流行しました。鉛筆のような容器の中にはプラスチックでできた筒が入っていて、筒には鉛筆の芯がついており、芯が丸くなったら先の筒を抜いて後ろに入れると新しい芯が出てくるというものです。「バトルえんぴつ」は、鉛筆を転がして上向きになった面を使用し戦うゲームをすることができる鉛筆。この鉛筆は90年代のおもちゃとしてネットに紹介されていました。禁止されていたという学校もありました。「ドクターグリップ」は1991年誕生のシャープペンシルで、筆記時の「疲れを軽減する筆記具」として開発されました。太めのシャープペンシルで持ち手が柔らかく、その後振ると芯が出てくる機能を搭載します。「クルトガ」はシャープペンシルの芯が回っていつまでも尖った芯で書き続けられるというもので、2008年に発売されました。
フチドール・プチコロン
先週の放送でお話したところ、知っている人、知らない人がわかれたのが「シルバーキラキラが消しゴムで消すと消えて、色だけが残るペン」、このペンはふちどり風の文字が書けることから「フチドール」といいます。書いた後に消しゴムで消すと色が変わる面白さから私の小学校では大人気でした。そして、もうひとつ人気だったペンが「プチコロン」、香りつきのパールインクで、ブルーベリー、せっけん、ペパーミント、グリーアップル、ピーチ、などの香りがありました。長方形のキャップに香りの名前とイラストが書いてあり、集めて眺めてわくわくしていました。フチドールはまだ販売されていますが、プチコロンは販売終了しているようです。
うマーカー
香りつきのペンが進化していました!ステーキやしょうゆラーメン、やきそば、たこやき、パンケーキ、イチゴクレープなど美味しそうな香りがするマーカーです。ペンは2色ついていて、その2色を重ね塗りするとその香りになるようです。たとえば、青のりの緑+ソースの茶でやきそば、クレープの黄色+イチゴチョコのピンクでいちごクレープ・・・授業中子どもたちがずっと香りを嗅いでいないか心配ですね。ちなみに先週の放送ではツイッターでリスナーさんからうまい棒やじゃがりこ、チロルチョコの香りのするペンもあると教えてもらいました。
消しゴム
ねりけしくん
消しゴムのカスを集めてお手製のねりけしを作っている人もいましたが(まとまるくんが作りやすかったような気がします)、良い香りのするねりけしくんも私が小学生のころ人気でした。初期のねりけしはデッサンのパンに変わる柔らかい消しゴムでしたが、70年代後半頃から香りつきのものが中心となっていきました。コーヒーや牛乳、味噌や靴墨のねりけしなども当時販売されていたようです。発売当初から現在まで人気の商品はねりけしくんコーラだそうです。世代を超えて人気の香りなんですね。
多機能筆箱
アーム筆入
「象が踏んでも壊れない」のキャッチコピーで話題となった「アーム筆入」は1965年に発売されました。発売から5~6年後には500万本を販売する商品に成長し、なんと今も販売されています。アーム筆入はポリカーボネイトというプラスチックで出来ていて、これは信号機のレンズに使われるなどとても丈夫です。大阪・追手門(おうてもん)学院(がくいん)小学校では、6年間使える筆入として、学校指定教材として使用しています。現在は赤と青の2色が販売されています。価格は800円+消費税。
マチック筆入
1975年頃からはビニール製の磁石によって蓋を開け閉めする箱型筆箱=マチック筆入が人気となっていました。マチック筆入は私も小学生の頃使っていましたし、今でもキャラクターやスポーツブランドのロゴが描かれたものが販売されています。マチック筆入は両面式、多面式(蓋の中でも部屋が分かれていたりします)と進化を遂げていきました。私が使っていたころはボタンを押すと引き出しが飛び出したり、鉛筆が立ち上がったり、鉛筆削りが内蔵されていたりと、使うのが楽しくなる筆箱でした。
その他 文房具
チーム・デミ
1984年頃発売されたセット文具です。はさみ・のり・ホチキス(ステープラ)・テープ・カッター・メジャー・定規・クリップケースがコンパクトにひとつの箱に入っています。箱の大きさは収納した状態で縦85㎜×横118㎜×厚さ36㎜コンパクトですね。このチーム・デミは当時世界最小といわれたホチキス「デミタス」がヒットしたことにより、「デミタス」とセットにして発売されました。当時定価は2800円でした。デミはフランス語で半分という意味です。
鉛筆だけ、消しゴムだけ、筆箱だけで山口プロモーション1回分作れそうなくらい、文房具の世界は奥が深く、ご紹介できなかったものもまだまだたくさんありました。(注射器型のシャープペンシル、ロケット色鉛筆、ミルキーペン、マーブルペン、香り玉、ローラー消しゴム、タイルシールなど)進化し続ける一方、アーム筆入のように昭和の時代から平成最後の年まで愛され続けているものもあり、今も昔も良いものは変わらないのだと嬉しく思いました。リスナーのみなさんの思い出の文房具もメール・ファックス・ツイッター・インスタグラムなどで教えてくださいね。