イロイロ代表の福澤文香さん。この「iroiro(イロイロ)」という名前は、一度きりの人生でやりたいと思ったことは全力でぶつかっていきたい、福澤さん自身がやってみたいことがいろいろあることから来ている。
主な活動は、奄美群島の商品を島外のイベントで販売したり、またイベントそのものを企画している。さらに福澤さんが素敵だなと思った島外の商品を、奄美大島で販売している。
福澤さんは、奄美大島の出身。2013年に「紬美人」として1年間活動した。「紬美人」というのは、奄美大島にある、本場奄美大島紬組合が認定しているもの。主に島内外のイベントで、大島紬を着て、大島紬の PRをはじめ、奄美大島のことも広くPRするもの。2015年には、紬美人OG会である「華つむぎ会」を設立し代表となった。その活動の後に、2016年から2021年の3月まで、奄美群島観光物産協会で主に物産を担当、4月から個人事業主として「iroiroイロイロ」を起業した。
もともと大島紬には、小さい頃から触れていた。祖父が大島紬に携わっていて、祖母が機織りをしていた。
「カランコロン、カランコロンという機織の音を聞きながら育った」という。
「紬美人」の活動しているときに、全国各地のイベントに参加し、イベントや物産展の魅力に惹かれた。
「奄美群島の各島々から、自慢の商品をお客様へお届けする。そして作っている方が自ら商品を説明して、お客様へ販売する。最後に購入したお客様がいいものが買えた楽しかったと、笑顔で帰っていくのを目の当たりにして、私もイベントとか、物産展の企画でお客様の笑顔を見たいなって思った」
現在は店舗を構えていないが、販売するときは大島紬の小物や、果物や野菜、加工品や菓子などを販売する。2022年の2月に福岡の博多駅前で行われるファーマーズマーケットさんに出店予定だ。また5月には、奈良で開催されるイベントに出店すべく検討中だ。
「奄美に行ったことがない人にとっては、奄美は未知の世界。沖縄県ですかって言われることもあるので、鹿児島県ですよっていうところから、一つずつ知ってもらえたらなと思います。奄美といっても、まだまだ知られてないなって思います。発信のしがいがあります」
目標は、奄美群島の魅力あふれる商品をたくさんの人が手に取って奄美を知り、遊びに来てもらうこと。
「奄美群島、アイランドホッピングできますので、それぞれの島の違いに気づいていただいて、好きな島を見つけてほしいなと思っています。全国はもちろん、世界の方に奄美群島のお土産、この特売品をPRしてファンを増やしていけたらなと思っています」
「インターネットや科学の進歩で便利な世の中になりましたけれども、私が考える豊かさとは、時間に追われることなく、自然の中でありのままに気の向くままに見て触れて感じながら生きることかなと思います」
まさに奄美群島内での暮らしというのが、豊かさに繋がっている。
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