屋久島観光協会の会長で、THE HOTEL YAKUSHIMA OCEAN & FOREST.社長の後藤慎さん。
現在のTHE HOTEL YAKUSHIMA OCEAN & FOREST.は、以前は屋久島シーサイドホテルだった。ホテルは小高い丘の上にあり、目の前に海が広がる、とても気持ちのいい場所にある。
後藤さんは霧島市生まれ。高校進学と同時に、父親が屋久島シーサイドホテルの社長として赴任した際、家族で屋久島に移住した。
島で育った子供たちは、屋久島高校に進学するか、中学を卒業して進学を機に島を出て行くケースが多いが、そんな中で後藤さんは逆に島の外から島の中に転入してきた。同級生たちも驚いたという。
高校を卒業してからは一時、島を出て、島に戻って社長を引き継いだのは32歳の時だった。
ホテルの事業を引き継ぐときに、父親から「従業員から社長として認められるよう頑張れ」と言われた。従業員たちに助けられ、社長として育ててもらったと語る。
そして2017年に、屋久島観光協会の会長に推挙された。就任後、「いまは、屋久島の観光を見直すチャンスだ」と語った。その1年後、新型コロナウイルスの影響で来島客が減ることになる。これまでの社会の概念や、旅行とか観光に対する考え方がずいぶん変わってしまった。まさに観光のあり方を考える機会となっている。
後藤さんは、前向きだ。できない理由を数えるよりも、まずできることから一つでも始めてみることが大切だと語る。今の動きが屋久島の観光の未来を作っていくと考えている。
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