屋久島でウコンを作っている、「安心農園やまの」の山野孝志さん。ウコンを主に作っている。
屋久島はウコンの名産地。山野さんは無農薬、無化学肥料で栽培している。屋久島の水は軟水でおいしいとか。洗浄や滅菌に使う水も、全て井戸水を使用するこだわりのあるウコン畑だ。
ウコンは、粉末にしてお茶のようにして飲むのが一般的で飲みやすい。ウコンによっていろいろあるようで、秋ウコンはカレーに入っているターメリックになる。ご飯と一緒に炊いて、黄色いご飯にするとおいしい。カレーのルーに入れると、おいしくなる。
山野さんの製品は、ほとんどがネット販売。ひとりでも多くの人たちに届けたいという思いから、早い段階からネット販売を手掛けた。
山野さんは40代半ば。中学校まで屋久島で過ごして、進学のために島外に出た。小さいころから釣りが好きで、大学は山口県の下関にある水産大学へ進んだ。22歳の時に屋久島に帰ってきて、2年間は漁師をしていた。
実家が農家だったので、その手伝いをするうちにウコンの方を栽培するようになった。
「釣りもウコン栽培も、どちらも屋久島の自然から恩恵を受けているのは同じ。自然界は全て繋がっている」、そう語る。
「自分たちは毎日自然からたくさんのものをいただいている。それを商品にして、皆さんにお届けするお手伝いをしているだけなんだ」と。自身も自然に触れることで、どんどん考え方が柔軟になってきているという。
(藤原アナ)
チャレンジ精神旺盛な山野さんだが、最近新しい商品が誕生した。シリカ茶といって、シリカというケイソウのお茶を作っている。ウコン畑を休ませるために行っていた米作りの稲から採れたもの。飲むと稲の香りがして、植物のやさしい味わいがする。
小さい頃から屋久島の自然に触れて育った山野さん。自然の恵みを商品にして、多くの人たちと共有したいという思いがある。日々、畑と誠実に向かっている。
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