木村屋代表 木村武司さん
140人ほどが暮らす口永良部島、島で“便利屋さん”と慕われている、木村屋代表の木村武司さん。
草刈から船の荷役の手伝い、有害鳥獣捕獲もします。
島の皆さんがこれやってほしいということを、木村さんは一生懸命しています。
現在は、自身で古民家の建て直しをしていて、その建物を今後、旅人や若者向けのゲストハウスとしてオープンさせる予定です。
木村さんは、これまでは神戸に住んでいて、会社員として働いていました。
口永良部島には、移住してきました。
そのきっかけは、子どもの頃から魚釣りが大好きで、屋久島には毎年通っていて、移住を考えたそう。そのときに、知り合いから口永良部島では魚がよく釣れる場所を聞いて、早速釣りにに行ったとのこと。
そこで泊まった宿のご主人に口永良部島では今、仕事と家があると聞き、移住を決めました。
島の人たちが親切で、温かく接してくれたことも大きかったそうです。
兵庫とは違い、島ではみんな知り合いで、家族みたいと感じています。家の大工をみんなが手伝ってくれたり、ボイラーできないことをみんなが協力してくれたりしたことがとても印象深いといいます。
木村さんは独身で、現在40歳。移住して4年目に入りました。
晩御飯のおかずのために海に魚を捕ったり、雨で仕事ができないときには、山に行って山菜を採ったり。日々の生活の中に、島の自然が当たり前にある日々を過ごしているそうです。
もっと若い人に遊びに来てもらって、一緒に口永良部島を盛り上げたいと考えています。今後オープン予定のゲストハウスは、木村さんが自分でデザインしました。自然の豊かさ、人とのふれあい、そんなことを感じながら過ごせる宿になりそうです。
街での生活では、服装や髪型、綺麗な車など身なりに気を遣っていましたが、それらが全て必要なくなったことや、お金を稼ぐよりも自由に使える時間を増やせたことが木村さんにとっての豊かさだとか。
自分がやりたいこと、その自然と共に暮らし、そして島の皆さんと共に暮らす。その豊かさというのは、木村さんにとって本当にかけがえのないものでしょう。
この記事へのコメントはありません。