屋久島で唯一、手作りかめ仕込みで芋焼酎を製造している、本坊酒造屋久島伝承蔵の工場長田中智彦さん。
昨年4月に屋久島に赴任してきました。それまで本社で商品開発に携わっていて、今流行中のボタニカルジンなどの開発を担当していました。
本坊酒造のジャパニーズジン「和美人」は、鹿児島県内で収穫された月桃(げっとう)や 辺塚橙(へつかだいだい)、シソなど9種類もの香り高い植物が加えられている酒で、取材に伺った日は、このジンのために屋久島産のコリアンダーシードを乾燥させていました。
蔵の中には明治20年から現存するという古い焼酎の甕(かめ)がたくさん並んでいて、どこを撮影しても写真映えするとても美しい工場です。今は焼酎の原料となるサツマイモの季節だそうで、畑には綺麗な紫イモの花が咲いています。
「水の森」と「大自然林」という焼酎に使われている、苔むした森の絵は、屋久島在住の画家・高田裕子さんの作品。また、屋久島の森で採取された天然酵母を使った「屋久島たんかん酒」には、黒飛共子さんによる青空に映えるタンカンの絵。パッションフルーツがブレンドされた「屋久島サングリア」には、向井晶子さんの海ガメの絵が使われています。皆さん、屋久島在住の画家です。
田中さんは屋久島の一番の魅力は水の美味しさだけれども、その次に感じるのが、地元の人たちと移住した方と観光客と多くの方たちが混じり合う人材の豊かさだと話します。
この屋久島伝承蔵、縄文杉や九州最高峰の宮之浦岳に通じる県道荒川線の入り口近くにあります。高速船が離発着する安房港にも近いので、鹿児島から来る方にはとっても便利な場所です。
田中さんが発信する本坊酒造の SNS、そして伝承蔵を見ていただきたい。緑豊かなロケーション。沿岸部でも森が迫る屋久島、その良さをたくさん感じられます。
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