星降るイタリアの夜(ナポリ編)
イタリア南部の都市、ナポリに向けてまだ日の昇らない早朝にローマを出発しました。
バスで約2時間の道のり。まっすぐに伸びた道路にはヨーロッパ松が植えられています。
地平線から朝日が昇り、空がだんだん赤く染まっていくのは幻想的な風景でした。
すっかり空も明るくなった頃、ナポリに到着。
ナポリ湾に望むヴェスビオ山を見た時、あまりにも鹿児島市街地から桜島を見た景色と似
ていて驚きました。
輝く太陽と陽気な人々、目の前に広がる空と海は境目が分からないほど真っ青。
海面は太陽の光をキラキラと反射して、眩しくなるほど綺麗でした。
◆◆◆
日が落ちて夜になると景色がまた一変します。
ナポリにはサンタルチアという港があり、夜は真っ暗な海が広がっています。湾の向こう側
にはナポリの街灯りが煌めき、空が真っ暗だからこそ輝きが際立っていました。
陽気で穏やかな気持ちにさせてくれた昼の空と、暗闇の中にノルスタジックな景色を見せ
てくれた夜の空。
ふるさと鹿児島の空を見上げると、遠く離れたイタリア・ナポリのことを思い出します。