国内最終合宿が鹿児島で良かったです
8月5日に開幕するリオデジャネイロ・オリンピック。
それぞれの種目で日本代表が出発するなど動きが多くなる中で男子7人制ラグビー代表は、7月26日まで鹿児島市で国内最終合宿を行いました。
その中心にいるのが、キャプテンで鹿児島工業高校出身の桑水流裕策選手です。
桑水流選手が初めてセブンズの日本代表に選ばれたのは福岡大学2年のとき。それから10年・・・。高さとスピードを武器に、アスリートの「夢舞台」・オリンピック出場をかなえたのです。
鹿児島合宿では、そんな桑水流選手のそばにいつも応援する人がいました。
鹿児島工業時代の監督・原豪さんもそのひとり。
「オリンピック目指して頑張るとはずっと言っていたので、しかもキャプテンに選ばれて出場とは。教え子がここまで成長するのは私にとっても喜ばしいことです。後輩たちの目標になるように頑張ってもらいたいですね」と、雨のなか練習をする桑水流選手に、熱くも優しい視線を送っていました。
鹿児島市のホテルで開かれた桑水流選手の壮行会には、鹿工ラグビー部のOBらおよそ80人が出席。その出席者を前に、日本代表の瀬川智広ヘッドコーチが桑水流選手の意外な一面を紹介しました。
「非常に涙もろいやつで、スリランカの日本人学校の子供たちが運動会で見せるダンスを披露してくれただけで泣いています。 ですが、今回のリオ五輪では、目標であるメダルを獲って思いっきり男泣きをしてもらいたいと思っている。」
この言葉を聞いた参加者は一様にうなずき、キャプテンに選ばれた桑水流選手の人柄を改めて感じていました。
鹿児島合宿の実践的な練習は7月25日が最後。
日本代表は国内リーグで活躍する外国人選手を相手に試合形式で調整しました。その試合の笛を吹いたのが加治木高校の蒲牟田卓教諭です。
実は蒲牟田さん、桑水流選手と同級生。 隣の小学校に通っていたほか、高校時代には県の選抜チームでチームメイトでした。
蒲牟田さんは「オリンピックの代表キャプテンに選ばれるなんて、鹿児島の星だなと思いながら応援しています。私も、2020年の東京オリンピックのピッチで笛を吹けるように4年間努力したい」と、桑水流選手の活躍に刺激を受けていました。
地元の人たちの応援にふれ、決意を新たにした桑水流キャプテン。
「色々な方から応援を頂き、環境のいい中で練習が出来たのでオリンピックに向けて良い準備が出来ました。」と力強く話してくれました。
日本代表は26日、鹿児島合宿を締めくくりリオへ旅立ちます。
オリンピック初戦は来月9日です。