初タイトルならずとも連日王者を追い詰める 鹿児島レブナイズ

バスケットボールB3リーグのプレーオフ決勝が5月4日と5日に福井県で行われました。レギュラーシーズン3位から勝ち上がってB2昇格を決め、決勝に進んだ鹿児島レブナイズは、レギュラーシーズン1位で今季ホーム無敗の福井ブローウィンズと対戦しました。連日終盤に粘りのバスケットを見せたレブナイズですが、惜しくも連敗となり、今季を準優勝で終えました。

【GAME1 5月4日】

序盤、福井の強度の高いプレスに手を焼き、リズムに乗れないレブナイズ。多くのミスを誘われて速攻を封じられ、前半一時18点のリードを許します。しかし粘りのバスケットでじわじわと追い上げ、前半終了間際には森田からゲインズJrのブザービーターのアリウープ。後半への期待を持たせるビッグプレーで35-45の10点差で折り返します。3Qにはリチャードソンのインサイドやゲール、ゲインズJrの3Pなどでさらに追い上げ。リバウンドなどインサイドでも競り勝ち、藤田、武藤の3Pで終盤7点差まで詰め寄るも、反撃はここまで。77-85で初戦を惜しくも落としました。

強靭なフィジカルで攻守に貢献した#1中島

☆福井  26 19 18 22 | 85

★鹿児島 14 21 17 25 | 77

#23 ゲインズJr:34得点・12リバウンド

#34 リチャードソン:11得点

#31 ロート:2得点・10リバウンド


【GAME2 5月5日】

前日の反省を生かしてレブナイズは序盤からディフェンスで相手のミスを誘い食らいつきます。1Qだけでターンオーバーを6つ奪い、攻めては中島が2本の3Pを決めるなどして22-23とわずか1点差。しかし2Q、福井の厳しいディフェンスに点を伸ばすことができないレブナイズ。リバウンド争いで完全に主導権を握られ、一気に30失点。33-53と20点差をつけられ前半終了。後半3Qには一時30点差まで広げられますが、そこから怒涛の追い上げを見せます。武藤の3Pが決まるとロートがインサイドで獅子奮迅の活躍。スティールからの速攻やリバウンドショットなどで、次々に得点を重ねます。残り3分あまりでついに5点差にしたレブナイズ。しかし最後は福井が再び集中力を見せてじわじわと離され、88-98で敗戦となりました。福井ブローウィンズが参戦初年度でのB3優勝を果たしました。

スピードを生かしてリングにアタックする#9藤本

☆福井  23 30 24 21 | 98

★鹿児島 22 11 24 31 | 88

#31 ロート:22得点・10リバウンド

#23 ゲインズJr:17得点

#11 森田:10得点

◆カレロHC『改めて福井はとても強いチームだと気づかされた。フィジカルが強く、とてもハードなディフェンスをするチームだったので、自分たちにとっては難しい試合運びとなった。最後追い上げることはできたが、最終的には負けてしまった。結果としては受け止めている。2日間、福井まで応援に来てくれたファンやメッセージをくれたファンから大きな力をもらった。負けてしまったが、そのおかげで100%の力で戦うことができたと思う。シーズン通して、鹿児島のファンの素晴らしい応援に感謝している』

◆武藤キャプテン『強豪福井相手に上手くいかない時間帯が多かった中で、最終的に10点差まで追い上げることができたが、まだまだ自分たちは力不足だったと率直に思う。しかしそれでもやれた部分はあった。今シーズン、チームとして戦ってきた成果が出せたと思うし、この決勝の舞台で戦えたことを本当に嬉しく思う。このチームで戦えて良かった。そして何より福井まで駆けつけてくださったブースターの皆さん、鹿児島でのパブリックビューイングや全国各地から応援してくれていたブースターの皆さんに感謝を伝えたい』

◆ロート『優勝をかけた試合だったので、チーム全員が100%のエナジーを持って戦った。とても難しい試合展開となり、後半頑張って何とか盛り返し5点差まで追いつくことができたが、そこから点差を縮めることができなかった。しかしチームとして戦えたこと、ここまでこられたことを誇りに思う。昨シーズンは悔しい思いをしたので、今日こうやってチームの助けになれたのなら本当に嬉しい。このチームで、ファンの皆さんとB2昇格を果たせたことを嬉しく思う』

2024-25シーズンは今年秋に開幕予定で、レブナイズは8季ぶりにB2の舞台で戦います。

関連記事一覧