新しいスタートを新記録で飾る 県高校総体・競泳
今年夏に鹿児島を中心に南九州4県で開催される「全国高校総体・インターハイ」出場をかけて熱戦が続く県高校総体。6月6日には競泳が開幕しました。
鹿児島市の鴨池公園水泳プールで始まった競泳は、県内47校から約450人の選手が参加して行われ、全国大会につながる九州大会への出場権をかけて、各種目の参加標準記録突破を目指しました。
その中で活躍を見せたのが、中学時代から注目され、今年初めてインターハイに挑戦する選手たち。
男子200m背泳ぎ決勝では、鹿児島情報高校1年の西小野晧大選手が、課題の前半で2位以下を突き放すと、自身の持つ県記録に0.4秒と迫る2分01秒90の県高校新・大会新記録で優勝、九州大会進出を決めました。
女子200mバタフライ決勝には、加世田高校1年の後野真衣選手が登場。
これまでに全国大会も経験している後野選手ですが、「最近、タイムが出ていなくて、きのうの夜は、水に入るのも嫌でした…」と話すほど緊張していました。それでも前半からリードを広げ、課題の後半も粘り強い泳ぎを見せ、県高校新・大会記録のタイムを出して優勝しました。
後野選手はレース後、「家族に相談して、不安な気持ちが楽になったことが結果につながったと思う。高校生活が始まって学校が楽しくて、その楽しさを部活にも活かして頑張っていきたいです。」と、新しいスタートに目を輝かせました。
さらに、200m個人メドレーでは、女子で甲南高校1年の山下ひなた選手が、自身の持つ記録を0.85秒縮める2分16秒38、男子では鹿児島高校3年の早崎遼真選手が、これまでの記録を0.57秒縮める2分04秒72と、ともに県記録を更新する泳ぎで九州大会出場を決めています。
県大会で8位までに入り、参加標準記録を突破した選手は、7月13日から鹿児島市で開催される九州大会で全国への切符を争います。
県高校総体の競泳は、6月7日が最終日です。
一方、6日には飛込競技の県大会が13年ぶりに開催され、高校1年生選手2人が挑みました。
飛込競技も、7月13日から鹿児島市で九州大会が行われ、全国への出場権を争います。