鹿児島が大会新記録で優勝! 県地区対抗女子駅伝

(県内12地区の女性ランナーが霧島路で熱いレースを繰り広げた)

早春の霧島市を舞台に女性ランナーがたすきをつなぐ鹿児島県地区対抗女子駅伝。
年々レベルアップする大会は今年も好レースとなり、34回目の今年は鹿児島チームが、大会新記録で5年ぶり4回目の優勝を果たしました。

レースは、霧島市の隼人運動場をスタート・フィニッシュに、県内12地区のランナーが6区間21.0975キロで健脚を競いました。
各チームのエースが集う1区、レースを序盤から引っ張ったのは日置チーム。去年も区間賞を獲得した神村学園3年の木之下沙椰選手でした。年末の全国高校駅伝・都大路で出走メンバーから外れた悔しさをぶつけるような走りで、地元チームに勢いをつけます。

1区は、日置の木之下が出水の上野との争いを制してトップでタスキ渡し。続く2区では、日置と出水が激しいつばぜり合いを繰り広げます。
その後方では、2チームで姉妹のたすきリレーが実現。熊毛は、南種子中3年の大脇蒼彩から美空への双子姉妹のタスキリレー。さらに曽於は岡崎姉妹のタスキリレーが見られました。

(曽於チームは岡崎晴香から美波への姉妹リレー)

先頭争いが大きく動いたのは3区・中学生区間。
4位でタスキを受けた鹿児島チームは、西紫原中学校3年の永吉が猛追すると3人をごぼう抜き。

(後方から追い上げてきた鹿児島の永吉に目線を送る肝属の赤瀬川)

5年ぶりの優勝を狙う鹿児島が3区でトップに立つと、このあと鹿児島は4区の小原がトップをキープ。さらに5区では鹿児島高校2年の坂元葵衣が区間賞の走りを見せ、鹿児島がリードを広げます。

最終6区アンカー区間、2位・日置はこのレースを最後に競技を引退する鹿児島銀行の松枝未代が懸命に鹿児島を追いますが差はなかなか縮まらず…。

(鹿児島チームのアンカー立迫はNo.1ポーズでフィニッシュ!)

鹿児島の築いたリードは大きく、1時間9分14秒の大会新記録で5年ぶり4回目の優勝。
レース後、鹿児島チームの田中惇朗監督は「選手一人一人が、力以上の走りをしてくれた結果だと思います。」と練習以上の力を発揮した選手たちをたたえました。また、鹿児島チームアンカーの立迫美紀選手は「大会新を頭に入れて、自分は調子が悪かったですが皆の力を借りて、タスキの力で走ることができました。」と勝因を語りました。

なお、12チームを上位から4チームづつ区切り「クラス優勝」を争うなかで、Bクラス優勝は2位の日置(去年5位)。
Cクラス優勝は、大島とのトラックまでもつれる8位争いを制した熊毛チーム(去年10位)でした。

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