てごてご~!!枕崎市小江平地区の伝統行事『ハマテゴ』
ポニー号より脇野です!
今日は、枕崎市小江平地区にのみ伝わる伝統行事『ハマテゴ』についてお伝えしました!
おはなしいただいたのは桜木町公民館館長の小川豪さん!写真は参加していた子どもたち♪
小江平地区にのみ伝わる伝統行事『ハマテゴ』とは?
ハマテゴとは、だいだいの実を弓で射止める遊びで「破魔稚児」「破魔太鼓」などと表記されます。悪魔をはらい、子どもの一年間の無病息災を願うもので、戦争のため一度中断された時期はありましたが、明治以前から行われている歴史のあるもの。
毎年1月2日午前9時から小江平公民館広場で行われるそうです!
どうやって遊ぶ?
絣(かすり)の着物を身にまとい、竹製の弓矢を手にした子どもたち。
①子どもたちは二組に分かれ、左右一列横隊に並び両組から一人ずつ代表が出て、たがいに相手方の隊前にだいだいを転がす。
②横に並んだ子どもたちは、小さな弓に矢をつがえ、前をころんでいくだいだいを射る。
③射止めたら相手の組から一人を味方としてとることができる。最後に一人残ったら弓打ちといってその子の尻を弓で打ちながら、太鼓をたたいて歓声をあげる。
正式な遊び方は上記のようですが、今は横一列に並び転がしただいだいを射て楽しむだけのようです♪
だいだいを使うのは子孫や家が「代々」栄えるようにとの願いから。広場には昔から栽培されているというだいだいの木が!
育てたものを使います!
いざ開始!
だいだいが自分の前を過ぎ去るごとに子どもだけでなく、大人のはしゃぐ声が聞こえてきました!そして、この遊びのいちばんの見どころは、射止めただいだいがささったままの矢を頭上高く持ち上げながら「テゴテゴ~!」とくるくると回る場面!動画をぜひモニスマのinstgramでチェックしてみてください!
この日は最高5回当てたという強者を師匠として迎え、わたしも弓の持ち方から矢の放ち方を教えてもらいました。
(師匠に指導いただいている場面。それを写真におさめる小川さん)
はじめ矢は下にぽとっと落ちるだけでしたが、飛ぶようにはなりました(的には当たらず)。転がるだいだいに当てるのは至難の業であるということを感じ、師匠はやっぱりすごい・・
こどもたちの着物姿や一生懸命にだいだいを射るところはとてもかわいく、なにより、だいだいを射た子が「てごてごー!」の掛け声にあわせてその場をくるくると回る姿に顔がほころんでしまいました。
子どもたちが楽しそうに遊び、保護者や地域の方が笑顔で見守る姿を見て、このハマテゴがずっと続いてほしいなあと思いました。
みなさん、ほんとうにありがとうございました!!