アンデス文明に欠かせない!ある動物の元へ♪
ポニー1号から薗田です♪
今日はアンデス文明にも大きく関わった動物に会いに、鹿児島市平川町の平川動物公園にお邪魔しました!その動物というのがこちら!
ラクダを少し小さくしてコブをなくしたような見た目・・・そう、『ラマ』です!!
アンデス文明の時には、主にこのラマが荷役を、そしてアルパカが体毛を利用する為の家畜として飼われていたそうで、アンデス文明に欠かせない存在なんです!
今日はそんなラマについて、飼育展示課長の福守朗さんにお話を伺いました♪(ラマもカメラ目線・・・笑)
平川動物公園には、オスのラマが1頭(シュウ)、メスのラマが6頭(モミジ、ジニア、リープ、プーロ、パイン、ピーチ)いるそう。比較的、大人しい性格ですが、十頭十色ということで(笑)1頭1頭性格が違うんだとか。
ペルーやボリビアなどでは現在も家畜として飼われているそうで、主にアンデス地方の、標高が高く乾燥した涼しいところで飼われているということ。
鹿児島は高温多湿なので、涼しいところに住んでいるラマには暑すぎるのでは・・・?と思ったのですが、園内のラマのいる場所は急峻な斜面になっていて、風通しが良く、木陰になっているんだとか。暑い時は水飲み用の池の中に座って、自らお腹を冷やしている姿も見られるそうです。
冒頭で、アンデス文明の時には主にラマが荷役、アルパカが体毛を利用する為の家畜として飼われていたという話をしましたが、その他にも色んな形で利用されていたんだとか。実はラマも体毛を利用していたそうで、アルパカの方が毛質がいいのでアルパカの体毛は織物などに、ラマの体毛はロープや敷物にしていたそうです。また、ラマやアルパカが飼われている高地には樹木が少なく、薪の確保が難しいので、ラマの糞を乾燥させて燃料にするんだとか!(ちなみにラマの糞はヤギやウサギのようにコロコロとした粒状です!)そして皮下脂肪はロウソクの原料にするそうです・・・ラマ、すごすぎます!!
1976年に、ペルー国立動物園からの贈り物として、平川動物公園へラマとアルパカがやってきたそうですが、この時、アルパカはなんと日本初登場!!当時の動物園スタッフがペルーまで迎えに行き、ペルーのリマ港を出港。名古屋港まで貨物船でラマと一緒に帰ってきたんだとか。鹿児島市役所で歓迎式典があり、大賑わいだったそうです!実はペルーに鹿児島出身の方がいて、その方の尽力でやってきたということでした。鹿児島市からはお礼に、ペルー国立動物園へ「園内放送システム」を贈ったんだとか。通常は、お互いに「動物」を贈りあうことが多いので、特殊な例だったそうです。
アンデス文明に欠かせない存在の『ラマ』。鹿児島県では平川動物公園でしか見ることができないということなので、モフモフでとっても可愛らしい表情のラマにぜひ会いに来てくださいね(^_^)v