野菜の価格について、生産者の目線で思うこと。

毎週木曜日は十島村の中之島で、農家として頑張っていらっしゃる埜口裕之さんの登場。
この冬、野菜の高騰が続いた。
ここにきて野菜の価格安定と思いきや一気に下落し始めた。
今日は生産者から見た野菜の価格のお話。今回起こった価格の上昇、下落というのは農家目線では、どういう状況なのか?
上昇は「作物ができなかった」ということであり、その上、買い控えが起きると収入が思うように入らない。逆に豊作になれば今度は価格の「下落」が起き、これも収入減となる。どちらにしても、農家にとってはよい状況とはいいがたい。
🗣「野菜の価格っていうのが、工業製品と違って、業者側が決めるものではなくて」と、埜口さん。
例えばニンジンならこれくらい、という価格基準がみなさんの中にもあるだろう。
🗣「そのイメージをプラスα、、天候不順とか農家のリスクを加味して生産者がまた再生産可能な価格に少しずつ上げていけたらいいのかなという風には思っております。」とのこと。
埜口さんの現在の状況だが、島ラッキョウは1か月遅れの状況ながら、6年ぐらい前から「潮風島らっきょう」として行政と一体となってブランド化をすすめていることと、差別化された作物のため、価格は安定しているとのこと。
もう一つのニラも餃子の業務用として年間契約しているために安定はしているという。大体の作物は一年一作。なので、生育期、収穫期などに天候などの影響があるとダメージも大きい。
そこで農家側も、ブランド化や、加工原料に一次加工して付加価値をつける、年に何回も収穫できる作物を作るなどの努力をしているというわけだ。
🗣「農家の皆さんが天候不順などのリスクを加味したうえでの、そんな価格にお互い近づいていけたらいいですよね」と結んだ美坂アナ。
いまよりは少々高い価格設定になるかもしれないが、もし被害があっても生産者は再生産できるし、消費者は豊作不作関係なく年間通じて安定した価格で買い物ができる……消費者の意識改革も必要なんだろう。農家目線でのお話、なかなか興味深い。
 

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