薩摩の教え

郷中教育43

今週も薩摩の青少年教育「郷中教育」についてご紹介しています。

郷中の組織は、年齢別に「小稚児こちご」、「長稚児おせちご」、「二才にせ」、「長老おせんし」に分けられます。
郷中教育における6・7才から10才までの小稚児の遊びの中には、「馬追い」というものがありますが、薩摩にとって馬の存在は極めて大切なものでした。
侍から農民にいたるまで、馬と関わる年中行事は数多く、今朝はその中から「牧神まきがみ」すなわち「牧神まつがん祭り」をご紹介しましょう。

 

鹿児島市の牟礼岡むれがおかは、標高およそ550メートルあり、錦江湾を一望できる丘ですが、その頂上に「ドルメン」と呼ばれる大きな岩があります。
そして、その巨石の足元には、「牧神まきがみ」すなわち「牧神様まっがんさあ」が奉られています。
その石碑には、貞享じょうきょう2年3月15日・・・とありますので、今から300年程前の江戸時代前期に建てられてものと思われます。
そこで例年4月半ばに行われていたのが「牧神まっがん祭り」。
多くの出店が並び、太鼓、三味線で大賑わいしていたと伝えられています。

 

さて、先程ご紹介した大きな岩「ドルメン」ですが、その中には「金のくら」が隠されているとの言い伝えがあるそうです。
やはり薩摩は、馬との関わりの深い国だったようですね。

 

では、今日も、鹿児島のこの言葉でお別れしましょう。また明日。毎日めにっごわんそ!

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