いろは歌

いろは歌「け」(31番目の歌)

今日ご紹介するのは、いろは歌の31番目の「け」の歌です。

賢不肖けんふしょう もちひ捨つると いふ人も 必ずならば 殊勝しゅしょうなるべし

まず、言葉の意味から。

  • 賢不肖けんふしょう」の「賢」とは、賢い人のこと。「不肖」は、愚かな人を指します。
  • もちひ捨つると」は、賢い人は登用するが、愚かな人は避ける、採用しないといった意味です。
  • 「必ずならば」とは、必ずそうできるならば。
  • 殊勝しゅしょうなるべし」とは、感心なことや、立派なことをいいます。
賢不肖けんふしょう もちひ捨つると いふ人も 必ずならば 殊勝しゅしょうなるべし

歌の意味です。

まつりごと=政治を治める際に、賢い人だけを登用して、愚かな人を採用しないことは、極めて重要ではあるが、実際には大変難しいことである。
つまり、政治を執り行う時に、政治の裏には、様々な陰謀や色々な策略がつきもので中々思い通りに事が運ばないものだ。
しかし、それが実行できたら、感心する・大したものだといった意味です。

賢不肖けんふしょう もちひ捨つると いふ人も 必ずならば 殊勝しゅしょうなるべし

この歌、皆さんの明日のお役に立てれば幸いです。
では、今日も、鹿児島のこの言葉でお別れしましょう。また明日。毎日めにっごわんそ!

いろは歌「ま」(30番目の歌)前のページ

いろは歌「ふ」(32番目の歌)次のページ

関連記事

  1. いろは歌

    いろは歌「ま」(30番目の歌)

    今日ご紹介するのは、いろは歌の30番目の「ま」の歌です。万能まんのう…

  2. 薩摩の教え

    郷中教育1

    今週から「郷中教育ごじゅうきょういく」について皆さんとご一緒に考えてみ…

  3. 薩摩の教え

    郷中教育14

    今週も薩摩の青少年教育「郷中教育」についてご紹介していきます。これ…

  4. 薩摩の教え

    郷中教育の「学び」について③

    明治維新から150年の今年、維新の力を生んだ「薩摩の教え」を改めて皆さ…

  5. 薩摩の教え

    西郷南洲遺訓 第7条「策を弄して手に入れた成功はいずれは敗れる」

    明治維新から150年の今年、維新の力を生んだ「薩摩の教え」を改めて皆さ…

  6. 薩摩の教え

    郷中教育29

    今週も薩摩の青少年教育「郷中教育」についてご紹介しています。昨日は…

PAGE TOP