薩摩の教え

西郷南洲遺訓 追加1条「思慮は平素に練っておくべき」

明治維新から150年の今年、維新の力を生んだ「薩摩の教え」を改めて皆さんと共に学んでいるこの番組。今週も西郷さんの言葉を書き残した「西郷南洲遺訓」からご紹介してきました。

今日は、追加の1条「思慮は平素に練っておくべき」という教えです。


あらゆる事態にあたって、自分の思慮が乏しいということを思い悩んではならない。

おおよそ思慮、すなわち考えることは、日頃の平常心で、
座って静かに考えられる時にしておくべきだ。

そうすれば、何か起こった有事の際には、
十のうち八か九は実行に移すことができるであろう。

不測の事態が起きて、とっさの時に考え付くようなことは、
例えば、寝ている最中に、夢の中で妙案を思いつくようなものだ。

翌朝目を覚ませば、全く役に立たない妄想であった…という類のものであることが多い。


来週も、西郷南洲遺訓から、西郷さんの教えをご紹介して行きます。

西郷南洲遺訓 第41条「常に備えを怠ってはならない」前のページ

西郷南洲遺訓 追加2条「東洋の思想や歴史に学ぶ意義」次のページ

関連記事

  1. 薩摩の教え

    郷中教育の「詮議」②~加来耕三さんインタビュー その4

    明治維新から150年の今年、維新の力を生んだ「薩摩の教え」を改めて皆さ…

  2. 薩摩の教え

    西郷南洲遺訓 第11条「真の文明とは何か」

    今週も、西郷さんが遺した教え「西郷南洲遺訓」からご紹介しています。今…

  3. 薩摩の教え

    郷中教育30

    今週も薩摩の青少年教育「郷中教育」についてご紹介しています。郷中の…

  4. 薩摩の教え

    西郷南洲遺訓 第21条「己に克つ」(前半)

    「西郷南洲遺訓」から、今日と明日は2日にわたって、「敬天愛人」という言…

  5. 薩摩の教え

    郷中教育1

    今週から「郷中教育ごじゅうきょういく」について皆さんとご一緒に考えてみ…

  6. 夏休みこども企画

    夏休みこども企画「三州親善かるた取り大会」④

    今週は、先月21日に行われた「三州親善 日新公いろは歌かるた取り大会」…

PAGE TOP