今日は、いろは歌の19番目の「つ」の歌をご紹介します。
つらしとて 恨みかえすな 我れ人に 報い報いて はてしなき世ぞ
まず、言葉の説明から…
- 「つらしとて」とは、「つらいからといって」
- 「我れ人に」の意味は、自分と他人の間
つらしとて 恨みかえすな 我れ人に 報い報いて はてしなき世ぞ
歌の意味です。
私達は、他人から、つらいことやひどいことを言われたり、されたりすると、ついつい恨み返したくなるものです。そこで、思いあまり、恨み返すと、今度は相手が再び怒って、恨んでくる ―
要するに、この世の中で、恨み返しが繰り返され、未来永劫に恨みごとの蒸し返しが続く。
この「つ」の歌は、堪えることが大切だということを歌っています。
当時の薩摩各地の豪族が反乱を起こし、収拾できない状況の下、12代 島津忠昌は
『この様に天下が乱れたのは、自分に徳が備わっていなかったためだ。然らば、死者の国の鬼となって、敵を滅ぼさん』
と言い残し、鹿児島清水城で永正5年2月15日 夜、自害したのです。
それでは、今日も、鹿児島のこの言葉でお別れしましょう。また明日。毎日ごわんそ!