今日は9月24日。141年前、西郷さんが亡くなった日です。
今日は、『西郷南洲遺訓』の中から大変有名な、そして西郷さんらしい遺訓をご紹介します。
第5条、「子孫に美田を買わず」です。
幾たびか辛酸を歴て 志 始めて堅し
丈夫玉砕すとも せんぜんを恥ず
一家の遺事 人知るや否や
児孫のために美田を買わず
丈夫玉砕すとも せんぜんを恥ず
一家の遺事 人知るや否や
児孫のために美田を買わず
何度も何度もつらいことや苦しいことを経験した後、志は初めて固く定まるものである。
志を持った本当の男子は、玉となって砕けることがあろうとも、
瓦を敷いた道を歩むように、ただ保身を図り、無為に長く生きることを恥とする。
自分には残しておくべき家訓があるが、誰がそれを知っているであろう(いや知るまい)。
それは、子孫のためによい田畑を買わない、ということだ。
もしこの漢詩に詠んだ言葉に食い違うようなことがあれば、「西郷は口で言うことと、
実行することが違うではないか」と、見限っていただいても構わない。