ととナビvol.190 タマガンゾウビラメ
🙇🏻:「先週は広島県の福山に行ったお話をしましたが、その西隣が尾道市。尾道ラーメンも有名ですが、尾道の冬の味覚に「でべら」っていうのがあるのをご存知ですか? タマガンゾウビラメという15㎝くらいの小さな魚がいるんですが、それのうろこと内臓を取り除いて乾燥させたものです。昔は漁師さんが自分で食べるために作っていたものですが、商品化されておみやげにされるようになったんですよ。今ではどちらかといえば高級品になっていますね。」
・・・で、こちらが タマガンゾウビラメ👇🏼
タマガンゾウビラメはカレイ目ヒラメ科ガンゾウビラメ属の魚。ということは、ヒラメはカレイの仲間。あの平べったい体の魚たちは、とりあえずカレイ。そしてそれが十いくつの科に分かれ、そのうちのいくつかが、カレイとは逆の、体の左側に目がある仲間なんです。🤔
ヒラメ科も目が左側にあって、口が大きいのが特徴。で、タマガンゾウビラメは手のひらサイズもないくらいの小さな魚ですけど、やっぱり口は大きいんです。なので、尾道の「でべら」は、えらから口に竹筒を通して干したりするそう。
🙇🏻:「「でべら」は結構からからに干されているのでかたいんですよね。なので、金槌なんかで軽くたたいて中骨を砕いてから軽く焼いて食べるんですよ。頭を取って、身の部分を中骨から外して。。。そのままでも、醤油をつけてもいいですし、マヨネーズをつけてもおいしいですね。これは日本酒や焼酎にぴったりですよ。
うん、合う~
じつはこのタマガンゾウビラメ、瀬戸内海だけのものではありません。なんと、鹿児島にもいるんです!。
錦江湾にもいて、とんとこ漁の網にも入るんです!!。
🙇🏻:「でも、例によって水揚げはされないですけどね。」😪
その水揚げされない錦江湾のタマガンゾウビラメ、大富先生は食べましたよ~もちろん。
から揚げにすればおいしいんっですって。
🙇🏻:「「所変われば品変わる」といいますけど、ある地域では喜んで食べられている魚が、場所が変われば見向きもされずに捨てられているんですよ。今、漁師の数が減っています。後継者を迎え入れるためにも、未利用な資源を有効利用できる消費者を増やしていければと思っています。重要なのは、魚好き人間を増やすことなんです。」
本日もご清聴ありがとうございました。