ととナビvol.332  ミョウガガイ

先週はミョウガガイという深海生物を紹介しようとしたんですが、そのミョウガガイがくっついていた、マツカワガイという巻き貝を先に紹介していたら、時間が来てしまいました。( ;∀;)

 

予告通り、今週はミョウガガイのご紹介です。

うわぁ~、ハボキ(←昔ありましたね~)の先からストロー状の吸い口が出てるみたい・・・

こんな姿でも、雄と雌がいて、きちんと子孫を残しているんですから驚きです!

でもどうやって?暗くて広い深海で?!

実は、この排水ホースのような形をしているのは全部雌。雄は小さくて、雌の体の中で暮らしているんです。そうすれば、雄は必ず雌と出会えることができる!「好みのタイプは・・・」なんてことは言っていられないんですけどね。うらやましいのか、うらやましくないのか、よくわからない生活ですね。

 

ミョウガの部分からアンテナ(もしくはハボキのホース)のようなものが出ていますが、これは蔓脚。

この蔓脚を広げてエサのプランクトンをこし取るんだそうですよ。

さすがの大富先生も、このミョウガガイを食べることだけは躊躇していたんだそう。

・・・でも、ついに今回、勇気を出して(このととナビのために?)食べました。

 

どうやって食べるか迷ったんですけど、とりあえず塩ゆでにしてみました。洗濯機の排水ホースのような部分に身があるんですよ。料理バサミで切り開くと、思ったよりもちゃんとありましたね。口に入れて噛むと・・・、「無味乾燥」なんですね。これといって言い表せる食感はなく、味も全くないんですよ。食べ物とは思えませんでしたね。

次に、塩ゆでにしたミョウガガイの一部をみりん干しにしてみたんですよ。一昼夜冷蔵庫の中で乾かしてから炙ってみました。そうすると、少しだけ食感といえるものが芽生えてきて、しょうゆとみりんの味がして、食べられるようになりましたね。

でも、この手間を考えると、無理して食べるものではないんでしょうね。

・・・その通りっ!

でも、私にとってはいい経験でした。

 

来週は奄美の海に移動しまーす!

 

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