ととナビvol.319 6周年記念質問集 その7

今月も引き続き、皆さんからのメッセージ、ご質問を紹介します・・・

RN 天然マグロさん
えっちゃん、大富先生、いつも楽しく拝聴しています。どころで大富先生、何故魚の名前に、タイを付けるのでしょうか?ホタはあおだい、ちびきは、はまだい、たるめは、めだい。。。他にもあると思いますが、教えてください。よろしくお願いします。

大富先生
名前に「タイ」が付く魚、とても多いですよね。他にも、アマダイ、シロダイ、コロダイ、コショウダイとか。でも本当のタイの仲間は日本には十数種類しかありません。スズキ目タイ科の魚ですね。

なぜ「タイ」とつく名が多いかというと、古くから日本人が大好きな魚が「マダイ」だから。色がきれいでおいしくて、めでタイ魚ですからね。なので、それにあやかりたいという気持ちから何にでも「タイ」とつけたくなってしまうのでしょう(イメージもいいですしね)。タイはタイでも、マダイのように平たい魚だけでなく、ハマダイやヒメダイのように細長いものもいますよね。

では、突然ですがここでクイズです。
次の実在する生物の中で、本当のタイ、つまりズキ目タイ科に属する魚を全て選んでください。
アオダイ ②ダイ ③シロダイ ④ダイダイ ⑤クロダイ
(答は・・・上の写真がヒントかな?)

RN 気持ちは青春さん
今話題の「ざんねんないきもの事典」の魚バージョンで、先生からしたら、「そこまで残念じゃないけど…」と思うような魚がいますか? 私はこの本が大好きで、動物や魚について知らないことがたくさんあり、とても勉強になっています。

大富先生
私は・・・、ハリセンボンですね。個人的には大好きな魚なんですけどね。

まずは、フグの仲間なのに毒がない(人間にとっては大歓迎ですけどね)。毒がないかわりにたくさんの針で体を守っているんですが、ハリセンボンといいながら実際は400本前後しかないんです。でもこれも人間が勝手につけた名前なんです(ハリヨンヒャッポンにすればよかったんでしょうけどね)。
このハリセンボン、実はとてもおいしい魚なんです。しかし、食べるためには針がたくさん付いた皮をとらなければなりません。(皮の剥ぎ方は、ととナビの教科書「九州発 食べる地魚図鑑」の12ページをご覧くださいね)

そしてこちらが、皮を剥がれたハリセンボン・・・  でも肝がおいしそう・・・😋

皮を剥ぐと、あんなに丸々としていた体がダイエットを通り越えて、見るも無惨な貧弱な姿になってしまうんですよ。つまり、食べるところが少ないわけですね。
・・・とはいうものの、ハリセンボンはなにも人間に食べられるために生きているわけでありません。勝手なことを言っている人間がいちばん残念な生き物なのかもしれませんね。

来週もお楽しみに~!!

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