維新を掘る! 企画展「明治維新前後の鹿児島」
霧島市国分の上野原縄文の森で現在開催中の
「第50回企画展 明治維新前後の鹿児島」。
来年は明治維新150周年。日本の近代化に大きな役割を果たした
幕末から西南戦争にかけての鹿児島について、
発掘調査から得られた資料を中心に紹介している。
「維新を掘る」をキーワードに、展示は3つの章に分かれている。
第1章「考古資料にみる幕末の鹿児島」では、
鹿児島市磯の旧反射炉跡から出土した、1500度もの高温に耐える耐火煉瓦の展示。
天保山砲台跡などの調査成果や、約150年前幕府に極秘で奄美大島に建設した
久慈白糖工場の発掘の様子についても紹介している。
(久慈白糖工場 煉瓦積遺構の再現 写真:鹿児島県上野原縄文の森 いずれも)
第2章「鹿児島城下町ヒストリー」
鹿児島(鶴丸)城跡の発掘調査で出土した、恐ろしい形相の鬼瓦の他、
鹿児島垂水・宮之城島津家屋敷跡や浜町遺跡から出土した碗や甕など
人々が使った様々な道具を展示している。
(鬼瓦)
第3章「明治初期の鹿児島」
霧島市の楞厳寺跡(りょうごんじあと)から出土した仁王像の頭部を展示。
西南戦争関係では、熊本市植木町の山頭遺跡出土の砲弾や薬莢を、
政府軍陣地跡と薩摩軍陣地跡のもので分けて展示している。
(鹿児島(鶴丸)城の石-石垣にのこる西南戦争の爪痕)
また、会期中のギャラリートークは、第1・第3日曜日午前10時30分、午後2時30分から。
1月21日(日)午後1時30分からは「幕末の近代化事業」をテーマに、
尚古集成館の松尾館長による講演会もある。資料代100円、事前申込必要。
企画展は、来年3月21日まで開催。開館時間は、午前9時~午後5時。
月曜休館。12月30日・31日・1月1日休館。
問い合わせ:上野原縄文の森 0995-48-5701
12月19日(火)11時40分頃 「たんぽぽ倶楽部」たんぽぽおでかけ隊 より