被災地への思い いまもつづくボランティア活動
南九州市の『川辺二日市』に関わる皆さんに、話をうかがった1週間。
最終日は、有限会社 芝原の芝原健一さんが登場。
南九州市商工会の理事として二日市の企画・運営に携わっている。
出演日は、翌日に迫った二日市の準備の最中だった。
芝原さんは、南九州市川辺町の出身で、高校卒業後2年間放浪の旅。
その後地元に帰って、家業の建設会社に入社。
家業は父親が昭和40年に創業し、建設業と養豚業をしていた。
芝原さんが35歳の時、もう一度養豚業に取り組んでみたいと決意し、
現在、「さつま極味豚(きわみぶた)」と黒豚の生産をしている。
「さつま極味豚」は、黒豚と赤毛豚のディロック種を交配した豚で、
関西に展開するスーパーへプライベートブランドとして出荷している。
芝原さんが、“これまでに頑張ったこと”をたずねると・・・・・
2011年の東日本大震災のとき、被災地にボランティア活動に入ったこと。
震災の1か月後、川辺の有志が集まり、バスいっぱいに食料を積んで
2日かけて岩手県の陸前高田市に出向いた。
炊き出しで昼食にうどん、夕食に黒豚丼を配った。
鹿児島に帰る時には、避難所の体育館で被災者の皆さんから
感謝の言葉をもらったことが印象に残っている。
その後も、仮設住宅に川辺で作った湯呑茶碗と知覧茶のセットを届けたり、
南九州市で生産しているカーネーションを配ったりと、現在も被災地との交流は続いている。
復興が進んでいる場所、被災した時のまま手が付けられていない場所、
訪れるたびに被災地の状況を自分の目で確認する芝原さん。
「だからこそ、まだまだ続けたいと思っているんです」。
芝原さんの被災地ボランティアは続く。
2月2日10時40分ごろ放送「たんぽぽ倶楽部」 海童が行く より