沢山の出会いと愛される作品 陶芸家・川原多江子さん
川辺二日市に関わる皆さんに、電話を繋ぐ1週間。
「野の花工房」の川原多江子さんが登場した。
川原さんが「野の花工房」で作っているのは「川辺焼」という焼き物。
器に模様を彫り込み、そこに違う質(色)の土を入れる“象嵌(ぞうがん)”という技法が特徴だ。
約100年前に川辺町で作られていたが、途絶えてしまった。
その川辺焼を復活させようと、町が研修生の募集を始め、
その記事を読んだことが川辺焼の出会となった。
40代の川原さんに対し、周りの研修生はみんな若い男性。
その上、陶芸経験もなく、自身の不器用さを思い知った2年間だったという。
それでも辞めようと一度も思わなかったのは、
「実家で工房を開きたかった。実家と川辺焼を守りたかったから」
あれから、20年ちかく。
実家を「野の花工房」として守り、川辺焼を復活に携わった。
今はご主人と二人、川辺焼を作る毎日。
「技術的にも上手くなるために、健康を保ちながら一日でも長く陶芸を続けたい。
いろいろな人との出会いで自分を磨き、それを器に反映していきたい」。
川辺二日市では、商工会裏駐車場のグルメフェスタで、
器と知覧の紅茶、頴娃町の方が作ったシフォンケーキを販売する。
そこでもきっと、たくさんの素敵な出会いが待っていることだろう。
2月1日(木)10時40分放送「たんぽぽ倶楽部」海童が行く より