安心して治療が受けられる鹿児島であるために。鹿児島県赤十字血液センター所長・榮鶴義人さん
今週の「街道がいく」鹿児島の『献血業務』に携わっている皆様にお話をうかがう1週間。
今日は、鹿児島県赤十字血液センター所長・榮鶴義人(えいづるよし)さん。
榮鶴所長は5年前まで鹿児島大学医学部で、ウイルス学を専門に研究と教育を中心にされていたそう。
研究の一つ「サイトメガロウイルス」聞きなれない名前だが、妊婦さんが感染すると、胎児が子宮内感染を起こし奇形になってしまうという。
妊娠中に注意したい感染症の一つとして“風疹”が有名だが、じつは、風疹よりも感染率が高い。
さらに、風疹のように対策やワクチンがないため対策法がいないのが現状だそうだ。
「ウイルス」と日々向き合っていた榮鶴所長。
定年退職後、現在の血液センターの所長になられた。
血液センターで血液ができるまでの仕組み
鹿児島では、血液センターの他にも、献血バスが県内の企業を訪問して採血をしている。
採血した血液は、久留米のブロックセンターに送られ、血液型や病原体の検査など問題のない血液のみが「輸血用血液製剤」に製品化されるそう。
🗣「献血者ごとに製品化され、複数の人の血液を混ぜることはありません。問題が起こった時に追跡できるようにしています。」
厳しい管理の元、作られているんですね。
そして、出来上がった血液製剤は、“毎日3回(朝昼晩)”久留米から鹿児島に運ばれてきます。
血液センターでは、最低3日分の血液をストックするようにしている。さらに、その血液は県内の各医療機関、離島も含め届けている。
全国的な献血人数の不足も?
平成25年度では、全国で515万人、鹿児島でも7万人が採血に協力してくださったが、平成26年度では、全国で15万人。鹿児島でも5000人減ってしまった。
翌年も488万。鹿児島では6万人台に・・・。
だが、平成28年は採血に協力してくださった方が少し増えたそう。嬉しい報告だ。
さらに、出血を抑えた手術、内視鏡手術など、手術支援ロボットの普及など、医療技術の発達により「必要となる血液」が減ってきているという。
🗣「病気になってしまうのは仕方がない。でも、安心して治療が受けられる。鹿児島が“元気な血液がある県”」
様々な医療を、日々安心して受けることが出来るのは、血液センターのみなさんと、採血に協力者してくださる皆さんのお陰だと、改めて感謝するお話でした。
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