川沿いの湯に癒される 安楽温泉「鶴乃湯」
霧島市牧園町にある安楽温泉「鶴乃湯」の女将、鶴ヶ野知子(つるがのかずこ)さん。
出身は宮崎だが、鶴乃湯にお嫁に来てから35年、すっかり安楽の土地に馴染み、
近所の方々やお客さんに親しまれ、毎日楽しく過ごしている。
(写真提供 霧島市観光協会)
霧島には様々な温泉があり、特に寒い冬の時期は、ポカポカに温まりたいお客さんでにぎわう。
安楽温泉の歴史は古く、昔、熊野古道からこの地を訪れた修行僧から
“掘れば温泉が出て安楽に暮らせるだろう”と告げられ、
掘ったところ、実際に温泉が湧き出たという由来がある。
鶴乃湯の特徴は、何といっても、部屋からも温泉場からも見える、川の景観。
季節ごとに移りゆく美しい景色を楽しめる。
さらに、炭酸水素塩泉で美肌効果もバッチリ!とのこと。
忙しい日常をしばし忘れて、ゆっくりした時間が過ごせそうだ。
安楽温泉には、5軒の温泉がある。以前は、今よりも温泉宿の数も多かった。
今年、惜しまれながら閉じた温泉のひとつに、佐藤温泉がある。
90歳の夫婦が長い間、お湯を守り続けてきた。
佐藤さん夫婦は、安楽温泉が栄えた時代をよく知る。
昔に比べお客さんが減ったけれど、今でも「温泉にお客さんが来てくれるだけで嬉しい」と話していたそう。
鶴ヶ野さんも、佐藤さん夫婦のように鶴乃湯を夫婦でしっかり守り、
お客さんとの出会いを大切にしていくことが夢だと語った。
(右が鶴ヶ野さん MBCタレントで温泉ソムリエの財津三奈さんと)
「90歳になっても“いらっしゃいませ!”と元気に皆さんをお迎えしたい」
鶴乃湯3代目のご主人を支え頑張る女将。その優しい笑顔に心もほっこり癒されそうだ。
~12月12日(火)10時40分頃『たんぽぽ倶楽部』海童が行く より~