「萬や」のデザインが生み出す“やる気”
鹿児島県よろず支援拠点の皆さんに、電話をつないだ1週間。
最終日は、コーディネーターの松田貴志さんが登場。
松田さんは薩摩川内市出身で、デザイン会社12年勤務。
2005年に独立し、鹿児島を中心に企業のロゴや、名刺、パンフレットなどの
デザインを手がける「ヒーローズ・デザイン」の代表。
デザインの知識を活かし、よろず支援拠点がスタートした2014年から
コーディネーターとして活動している。
また、書道パフォーマーとしても活躍している。
「相談者の売り上げ拡大を目指し、デザイン面からどのような解決策が導き出せるのか」
松田さんは、相談に訪れる人の生い立ち、苦労、喜び、想いなどを聞くことから始める。
時には、経営者としての自らの苦労話やプライベートの話なども聞いてもらい、
互いに心を開き、信頼関係を築いていく。
最初の頃は、共感して泣いてしまったこともあったという。
企業のロゴやカラーを統一することで生まれる、デザイン価値。
会社の雰囲気を良くするデザインをアドバイスすることで、
松田さんは相談者の“やる気”を引き出す。
よろず支援拠点を利用する人は、「よろずやさん」と親しみをこめて呼ぶそうだ。
松田さんが考えたのは、気軽に立ち寄ってもらえる工夫。
それが『萬や』と書かれた暖簾だ。
桜島のイメージも取り込んだ親しみやすいデザインに、「こんにちは~」と暖簾をくぐってみたくなる。
暖簾をくぐると、専門家たちがコーディネーターとして悩みを聞き、支援してくれる。
松田さんはプライベートも大忙し。3児のパパで、小学校の「おやじの会」会長としても奮闘している。
「いろんな人たちと交流することで感性を磨き、デザインに活かしていきたい」と話す。
「人生大忙し、だけどそれが楽しい!」・・・何事にも一生懸命な松田さんは
『萬や』の暖簾の先で、笑顔で待っている。
3月16日10時40分ごろ放送 「たんぽぽ倶楽部」 海童が行く より