高校生たちの情熱と個性を感じて 県高校美術展
鹿児島市立美術館で開催中の「第68回鹿児島県高校美術展」。
県内54校の高校から出品された670点の作品のうち、455点が展示されている。
一言で“美術”といっても幅広く、洋画・日本画・水彩画・デッサン・版画・彫刻・立体造形・デザイン・工芸・映像の10部門がある。
今回は映像をのぞく9部門の作品が並ぶが、
高校生の想像力・個性あふれる作品の数々は、見ごたえたっぷりだ。
特別支援学校からの出品もあり、どれも力作だ。
12月5日・6日に審査が行われ、受賞作品が決まった。
大賞は、松陽高校3年生、福本薫子さんの彫刻作品「素的(すてき)」。
頭の部分を作っている頭像で、シンプルな作りだが、モデルになった相手に向き合う真摯な姿勢や、制作時の熱い思いが伝わる作品だ。
タイトルのすてきの“てき”に的という字を使った点も、いろんな解釈ができて面白い。
準大賞は2作品。甲南高校2年生の森下朋佳さんが描いたのは、
森の中で女の子が石の上に座り何かをみつめているもの。
玉龍高校3年生の福元成龍さんは、女子高校生3人を描いた作品。
どちらも洋画で、光の描き方が絶妙だ。
それぞれ光の使い方・表現の仕方が違って、とても魅力ある作品となっている。
ぜひ会場で、高校生が今考えていることや作品にこめた気持ちなどを感じとってもらいたい。
12月17日(日)まで開催。午前9時30分~午後6時。最終日は午後3時まで。観覧無料。
問い合わせ:鹿児島県高校美術展事務局 099-268-2255
~12月14日 11時40分頃「たんぽぽ倶楽部」たんぽぽおでかけ隊 より~