鹿児島の仏たちに出会う

鹿児島市の黎明館で開催中の、「かごしまの仏たち~守り伝える祈りの造形(かたち)~」。

明治期の廃仏毀釈などによって多くが失われたと考えられてきた鹿児島の仏像だったが、予想以上に多く残っていることがわかった。

 

鹿児島の仏像を集めた本格的な展覧会の開催は初めてとなる。

宗教的な観点だけでなく美術的な視点を加え、身近にある仏像の魅力を感じられる企画となっている。

 

会場には、県外の重要文化財5点を含む約100点を展示。

入口では、日置市吹上町に伝わる1300年も前の飛鳥時代の仏像と出会える。

高さはおよそ16cmと小さいが、金属の銅で作られ、横から見るとスリムで上に向かって流れるようなフォルムをしている。その姿は、奈良・法隆寺にある百済(くだら)観音像と共通するもので、飛鳥時代の仏像が鹿児島に残っていることは、とても興味深い。

大きさ、形、表情など他の仏像との違いがわかるように、前から横から後ろから…と様々な角度から見られるようになっている。

 

また、高さ2mほどのヒノキ材でできた垂水市の勝軍地蔵。頭部の中からは、墨でかかれた経文や仏画が発見された。それらも展示されている。

 

姶良郡湧水町の観音菩薩半跏像は、片方の足を下ろしてもう片方の足はあぐらをかいているという姿。片腕を失っているが、仏像の中の構造が分かる。

時代ごとに異なる仏像の様式や特徴。その美しさ・面白さを味わうことで、長い間地域で大切に守り続けられてきた仏像に寄せる、人々の思いの深さを感じられる。

 

企画展は、11月5日(日)まで

※問い合わせ:鹿児島県歴史資料センター黎明館  電話099-222-5100

 

 

~10月12日(木)11時39分頃『たんぽぽ倶楽部』たんぽぽおでかけ隊 より~

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