ととナビvol.351 ハチジョウアカムツ
先々週、先週と、東北地方の魚を紹介しましたが、今週は南に戻りたいと思います
まずはその前に・・・
鹿児島の「うんまか深海魚」は大きく2つに分けることができます。
①これまでは獲れても海に捨てていた、いわゆる雑魚
キロ0円だった魚たちを漁業者の皆さんに出荷していただき、キロ数百円にする。そして料理店がメニュー開発して消費者に提供するというもの。
②すでに流通している魚介類
ハマダイ(ちびき)やアオメエソ(めひかり)、ヒゲナガエビ(たかえび)・・・などといった魚(ただ、「めひかりって深海魚だったの?」とか、「たかえびってそんなに深いところで獲れるんだ」なんておっしゃる方が多いので、鹿児島の海が深海魚の宝庫であることをもっとPRしなくては!)
では、鹿児島の深海魚の定義づけが終わったところで、今日は少し珍しい、そして高級な「うんまか深海魚」を紹介したいと思います。
それは、ハチジョウアカムツ
深海性のフエダイ科ハマダイ属で、ハマダイ(ちびき)の近縁種。
ハマダイは尾びれが長くてスレンダーなイメージですが、ハチジョウアカムツはずんぐりむっくりしていて、大きいものは1m近くにもなります。
ハマダイに比べると水揚げ量は極端に少ない希少な魚。しかも、ほとんどは県外に送られてしまうので、鹿児島ではほとんど見かけないそう。
刺身の他、上品な白身なので、煮る、焼く、揚げる、蒸す、何にでもOKです。(写真はお刺身)
ところでこのずんぐりむっくりの赤くて大きな魚、鹿児島の市場ではなんて呼んでいるかご存じですか? ・・・
それは「きんぎょ」。
たしかに!!(・・・ただ、1mの巨大金魚と思うと。。。こわ)