玉里島津家の貴重な品々を公開 鹿大図書館
鹿児島大学附属図書館は、1997年から毎年、所蔵する玉里島津家の資料を中心に貴重書を公開している。今年20年目になる。
来年が明治維新150周年ということで、11月2日(木)から26日(日)まで、
「女性たちの明治維新」と題し、女性に焦点をあてた展示会を開催する。
テーマは、政治・家族・表現。
幕末・明治維新のころといえば、徳川家に嫁いだ篤姫が有名。
その他にも一般的には知られていないが、たくさんの女性たちが活躍している。
・女性初のアメリカ留学生で“鹿鳴館の花”と歌われた、陸軍卿大山巌夫人の大山捨松。
・イギリスの医師ウィリアム・ウィリスに嫁いだ、薩摩の江夏八重。
・京都の近衛家に嫁いだ島津の姫、光蘭院。
・樋口一葉の先生、中島歌子。
・薩摩の税所家に嫁いだのち、和歌の才能を認められ明治の宮中で活躍した、税所敦子など・・・ゆかりの品々が、今も大切に残されている。
種子島を24年間も統治した女当主である松寿院。
彼女が大事にした父・島津斉宣の肖像画や歯の展示が、今回注目される。
また、美しい仮名文字で和歌を書いた短冊や日記からは、当時の女性の教養の高さを感じられる。
明治時代の写真から、当時の女性の姿を見るだけでも面白い。
展示会は、平日午前9時から午後5時。土日午前10時から午後5時。
休館日は、11日・12日。
最終日の26日(日)は、午後1時から鹿児島大学農・獣医学部共通棟で、東京学芸大学の大石学教授による記念講演会が開かれる。
大石教授は、来年の大河ドラマ「西郷どん」の時代考証を担当する。時代背景やドラマ制作の苦労など、貴重な話を聞くことができそうだ。
※問い合わせ:鹿児島大学附属図書館 電話099-285-7460